NEWS
グランドゴールド

〈関東ゴールド/FR〉最終ラウンドは中止、初見充宣が大会初優勝

2021年05月19日

 68歳以上のプロゴルファーが競う

関東プロゴルフゴールドシニア選手権大会

の最終ラウンドが19日、箱根湖畔ゴルフコースで行われたが濃霧の為、競技中止が決定。初日首位に立っていた初見充宣(68)が大会初優勝を飾った。優勝賞金20万円を獲得。初見は2015年、17年、19年関東グランド、2013年日本グランド、2020年日本ゴールドに続き、今回の優勝でPGA公式戦グランド・ゴールド全てのタイトルを制覇した。

◆ 

大会最終成績は こちら>>

 最終ラウンド。朝7時30分からトップ組は進行していたが、コースにはだんだんと霧に包まれる。時折吹く風で、霧が晴れたり、視界がさえぎられたりと、景色が目まぐるしく変わる。スタートから30分ほどすると、濃い霧がコースにぐっと押し寄せた。視界に広がる真っ白な霧は、抜ける予測が難しく、8時25分に競技中止を決定したのだった。

 優勝した初見は「嬉しいです、ありがとうございます。だけど2日間、36ホールやりたかったですよね。天気は選べないから、こればかりはしょうがないです」と、コースに広がってきた濃霧をガラス越しに見ながら、実直な思いを伝えた。初見は今回の優勝で関東グランド・ゴールドシニア、日本グランド・ゴールド4大会でタイトルを獲得、史上4人目のグランド・ゴールド(GG)グランドスラムを達成したのだった。「グランドスラムが掛かる大事な大会だとわかっていました。だからこそ、箱根湖畔にはよく練習にきていました。でも本当に優勝できるとはね。優勝が叶って、まさにプロゴルファー冥利に尽きます」。念願のタイトル奪取に、喜びもひとしおだ。

 「箱根湖畔コースの相性が非常にいい。フェードヒッターに有利なコースなので、持ち球とマッチする。だけど、相性がいいというだけで良いスコアがでるとは限らない。今回は運も味方してくれたので、優勝という結果がついてきました」。初見にとって好条件がそろった大会となった。

 9月には兵庫県の宝塚クラシックで日本プロゴルフゴールドシニア選手権が開催される。初見には、連覇がかかる大事な大会となる。「もちろん優勝したい。そのためには、もっとスイングを進化させないとね」と、目標を掲げた。ゴルフとは「やっていて、幸せなもの。続けているからこそ、幸せを感じられる。幸せは、プレーする楽しさだったりとか、健康であったりだとか、仲間がいることだったりとか多くの幸せが詰め込まれている」と定義する。「こうやって優勝できるのは、所属する立科ゴルフ倶楽部で練習できているからであって、立科のみなさんがたくさんのエールを送ってくれる。この年齢まで試合で戦うことができて幸せです」。初見は改めて、周囲のサポートに感謝を示したのだった。

 

日本プロゴルフゴールドシニア選手権大会 ユニテックスHDカップ2021

(9月3~4日)は、シード選手を除いた上位8名に出場資格が与えられることになる。(5月19日現在)