2011年日本プロ覇者でシニアデビューとなる河井博大(50)は「チャンス」を生かしたい。
11月13日に50歳を迎えた。「来年から参戦しようと思っていました。まずはシニアの試合をギャラリーで見に行こうと思っていたのですが、コロナもあってなかなか日程が合わず、見られなかったのです」という。そんな時に「試合に出られないか」と思い立ち、10月になってから主催者推薦での出場をお願いし、決まったのは「先週でした」という。やっと来られたシニアの舞台に「雰囲気を知りたい」と、会場入りしてからは「先輩たちへのあいさつ回りをさせてもらっています」と、会う選手ごとに頭を下げて回っている。
「実は」というのは、いぶすきGCで行われた2019年日本プロに出場した(予選落ち)のが、レギュラーとして最後の試合だった。「シニアのスタートの試合も同じいぶすき。何か因縁を感じるんです」。シニアツアーは第2のツアー人生と言われるが、河井にとっては大事な巡り合わせなのだろう。
シニアの雰囲気はどうです?「違うとは聞いていたんですけど、とにかく全員が年上。上下関係をちゃんとしないといけない」という。あいさつに行くと気軽の話しかけてくれるのもうれしいそうだ。
今、右手首に故障を抱えている。「明日回ってみないと想像がつかないんですけど、風が難しく、グリーンもアンジュレーションを錯覚しやすい。自分は入れ込みやすいので、入り込まずに、気楽に、リラックスしてゴルフができればいいかなと思います」。先輩たちを相手に、河井らしくデビュー戦を楽しみたい。