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シニアツアー

【コスモヘルスカップ/FR】小山内は2位にも十分すぎる最高の結果と振り返る

2021年11月06日

 通算7アンダーの首位で小山内護は最終日を迎えた。2位の細川和彦とは1打差。

「優勝スコアは通算10アンダーだと思っています。7アンダーのスコアはラッキーがあってのもので、実力的に言えば3アンダー。だから4つのスコア貯金があると考え、最終日は自力で7アンダーを出すように頑張るだけだね」。小山内は、前日にそう話していたのだった。

 3番パー3ホールでボギーが先行したものの、4番パー5ホールでバーディーを奪いバウンスバックしてみせた。6番パー5ホールでも着実にバーディーパットを決めて通算8アンダーに伸ばして前半を終える。自らが設定した優勝スコアの通算10アンダーまであと2打として後半に入る。10、11番ホールで連続バーディー奪取し、通算10アンダーに到達し、2位の細川に2打差を着けたのだった。

 追う立場の細川は12、13番ホールでの連続バーディーによって、ついに首位の小山内を捕らえる。首位に並ばれた小山内は続く14番パー4ホールでボギーを叩くと、15番パー5ホールでもボギーを打ってしまったのだった。同ホールで細川はバーディーを決めた。「残り3ホールで細川とは3打差。細川は良いゴルフをしていた。敵わなそうに思えた。だから、単独2位に照準を定めたんだ。だって(来季の)賞金シード圏内にも入っていなかったんだから」。

 優勝争いの重圧から解き放たれたためか、小山内は16番パー4ホールでバーディーパットを決める。残り2ホールでパーセーブ。一方の細川は17、18番ホールで連続ボギーを叩き、ともに通算9アンダーでのフィニッシュとなり、勝負の行方はプレーオフに持ち越されたのだった。同2ホール目、小山内はティーショットを左に曲げ、レイアップしての3打目でグリーンを捕らえる。細川はバーディーパットをタップイン距離に寄せた。小山内のパーパットは決まらず、細川がウイニングパットを沈める。「細川はトップテン入りを繰り返していたし、今日もゴルフの内容が良かった。僕は2位でも十分すぎる。最高の結果だと思う。これで最終戦を(シード権争いを気にせず)楽しくプレーできるね」。潔き敗者--小山内は敗れて涙なし、笑顔をこぼしたのだった。