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シニアツアー

【コスモヘルスカップ/1R】2位細川は最終日優勝の二文字を狙う

2021年11月05日

 18ホールをプレーし終えてのスコアから課題を見つける。「ゴルフに完璧はない」を持論にしているのが細川和彦だ。

 前週の福岡シニアでは最終日に6バーディー・ノーボギー66のベストスコアをマークしながら、1打及ばずの2位に終わった。首位とは4打差からのスタートだったものの「追う立場としては(優勝できず仕舞いも)仕方ない。次の試合に気持ちを切り替えるだけです」と敗者の弁を残していた。

 

 好調ゴルフは、この大会にもしっかり引き継ぐことができたスコアを細川は残した。スタート1番パー4ホールでボギーを叩く。パーオンしながらの3パットだった。「カップ奥に乗せたのがミスでした。グリーンが速いだけにカップ手前から攻めるのが得策」というこの日の課題を導き出したのだった。

 

 3、4番ホールでの連続バーディー奪取で前半を1アンダーとして後半に入る。10番パー5ホールでカップ手前2メートルのバーディーパットを沈めると11番パー4ホールでカップ手前9メートル、12番パー4ホールは同4メートル、13番パー3ホールで3メートルのバーディーパットを決め、4連続バーディー奪取を達成。16番パー4ホールでは7メートルのバーディーパットをねじ込む。

 「攻略法を2番ホールから切り替えたのが好スコアに結びつきましたね」。頬を緩めた細川だったが、2試合連続での優勝争いに向けての抱負を尋ねると、顔が急に引き締まった。「二文字(優勝)しかありません。勝ちたい。勝たないと…。もう2位は要りません」とキッパリ言い切った。

 今季からシニアルーキーとしてツアー参戦し、14戦してベストテン入り10回、ベスト5入り6回、2位は3回を数えるが、未勝利でいる。「このコースはティーショットからライン取りやクラブ選択に悩まされ、とにかく攻略が難しい。明日の最終日は自分が設定したショットラインと選択したクラブを信じ、リズムを変えずにスイングして行くだけです。それにパットが入ってくれればスコアはついて来る。優勝争いは、やっぱり楽しいですよ。勝負の駆け引きがあるし、それをチーム髙橋の勝成さんや寺西(明)さん、中山(正芳)さんとの練習ラウンドで学んでいるんです。今夜は勝成さんに勝ち方を教わります」。

 細川は100点満点をもらったテスト用紙を手にした小学生が、帰宅するような後ろ姿で宿泊ホテルへ向かっていたのだった。果たして、レギュラーツアー14勝、シニアツアー14勝、グランドシニア2勝のレジェンド髙橋勝成から優勝の方程式を解く公式を授けてもらえるのか。明日、その結果発表だ。