「<コスモヘルスカップ シニアトーナメント」が、平川カントリークラブ(6,809ヤード/パー72)で、11月5、6日の2日間大会として開催される。大会はには72名が参加。コスモヘルスサポート契約プロの渡辺司(64)、芹澤信雄(61)をはじめ、現在賞金ランク1位の篠崎紀夫(52)、同2位井戸木鴻樹(60)などが出場する。シーズンも最終盤を迎え、賞金王レースにも注目したいところだ。
3試合連続優勝で初のシニア賞金王タイトルに大きく近づく篠崎紀夫は、気の置けない練習ラウンド仲間とコースチェックをしていた。
「佐世保シニアでドライバーからアイアン、パットまで、すべてが噛み合わず、おまけに思った当たりが出なかったんです。その理由を頭の中で考え、好調時のスイングをイメージしながら試合に臨んだら動いていなかった体が動き出し、当たりが戻り始めた。それで気が楽になったら突然パットが入りまくり出したんです。それで優勝ができて、翌週もパットが異常なほど入ったんです。ショット、特にアイアンは本調子に程遠いんです」。
篠崎はISPS ハンダグレートに楽しく面白いシニアトーナメントに続いて福岡シニアも制し、2試合連続優勝でシニア賞金ランキング1位独走態勢に入った。今大会で優勝し、同ランク2位の井戸木鴻樹が単独28位(または獲得賞金14万4101円)以下の場合は、初タイトル奪取が確定する。
「(タイトル奪取を)意識するには、まだ早いでしょ。最終戦でどれくらいのプレッシャーを感じるかですし、それもまた僕にとっては未知の世界ですしね。とにかく今週もいつもどおり自分のゴルフに徹するだけです。無理、無駄、ムラのないプレーです」。
相変わらずの飄々とした受け答えだが、今年の大会開催コースとの相性の良さをチラつかせもした。「去年10月、このコースで千葉オープンが行われましたが、レギュラーの部では2打差の3位でした。シニアの部では優勝でしたけどね。ダブル優勝を逃したんですよ」。コース攻略の術は手にしていると言わんばかりだ。果たして、好調パットにアイアンショットの切れを加えることができるか。その時、最終戦での未知の世界を体験せずに初タイトル奪取だ!
(オフィシャルライター 伝昌夫)