細川和彦(50)が6アンダー66をマークして通算9アンダーでホールアウトしたが、最終組の篠崎に1打及ばず、2位となった。
ホールアウトした時点では残り3ホールの篠崎と並んで首位。プレーオフに備えて練習グリーンにいた。脇にあるリーダーボードの篠崎の数字が10アンダーに変わった瞬間に、練習をする手を止めた。「17番で取ったんですよね。18番は僕でもパーで上がれるんですから(笑い)もう決まりですね」とクラブハウスに引き揚げてきた。
3アンダーからスタートし、3番で4メートルを沈めてからいい流れになった。6番で1メートル、9番ではピン上2.5メートルを入れて折り返した。11、12番連続バーディー。14番で1.5メートルを決めて9アンダーとしたところにボードがあった。「首位に並んだので、ギャラリーが拍手してくれました」という。「10アンダーならプレーオフか勝てるかもしれないと思いました。最後(18番)第3打でラフにボールが浮いていて、アプローチが止まってショートした。ボールが沈んでいたら違ったかしれません」と、目標には達しなかった。
「勝たないとだめですね。まだチーム高橋には入れません」と苦笑い。シニアデビュー後、高橋勝成のグループに入り、寺西明、中山正芳ら優勝経験者と一緒に行動している。優勝することが、メンバーに認められることと、本人は思っている。「すごくいい経験になりました。シニアは2日間、3日間、4日間と試合が違うし、初日から行かないとだめで、気を緩められない。この感じで優勝争いをしていけば、残るは『優勝』の2文字だけです」と、決意表明した。
福岡は、レギュラー時代の1994年にKBCオーガスタで初優勝した土地でもある。「その時を知っているファンも多く追いかけてくれました。ギャラリーが入ると自然と集中してくるし、いろんな声もプラスになるのでありがたいですね」と、ギャラリーに後押しされた2位だった。