辻哲之(51)が「よくできました」と1打差4位発進に自分をほめた。
インスタートで午前中はチャンスも少なくパーを重ねたが、18番で50センチを入れるバーディーから波に乗った。4、7番で4メートルを沈め、最終9番パー5。残り210ヤードを4番ユーティリティーでピン上6メートルにのせ、それを沈めるイーグルで締めた。
5アンダーのプレーに「ティーショットの曲がりが少なくなったのが大きい。どっちにも曲っていたんですが、許容範囲に収まるようになりまして」という。元々ドライバーは不得手で、パッティングの方がいい。「予選落ちしたんですけど、日本プロシニアの2日目から、ラインの読みのずれがなくなって来た」と振り返った。
昨年シニアデビューしたが、2試合出場にとどまった。」今季は最終予選会17位ギリギリでられている状態」で、これまで10試合に出場。ずっと下位に沈んでいたが、先週の佐世保シニアで「嵐の中で我慢できた(5位)のが大きかった」と、きっかけをつかんだ様子。「いい経験をしているので、これを結果につなげていきたい」という。
高校卒業後、運送会社で営業のサラリーマンをしていた時にゴルフを覚え、現在所属している太平洋C六甲Cに22歳で研修生として入って、29年間世話になっている。レギュラーツアーには出られず、シニア入り前までは室田淳のキャディーを務めていた。シニア入りを前に「自分で頑張れ」と送り出され、試合に出られるようになった。「練習ラウンドで室田さん、加瀬さん、高見さんたちを一緒にできることがうれしい」という。
出場試合で確定しているのは、残り3試合中1試合。現在賞金ランク57位とシード権にはまだ遠い。「賞金が高い今週頑張っておかないと。明日からも1ホール、1ホール、フェアウェイを狙って打っていきます」。大事に回りたい。