鹿志村光一(52)が後半のチャージで5アンダーで回り、1打差4位発進した。こうラウンドの要因は「パターなんですよ」と即答。「いつも分かっている篠ちゃん(篠崎紀夫)にアドバイスをもらったんです。自分はパンチのある打ち方だったんですけど、ストロークの中で打つ方がいいと。『練習ラウンドで入っているときはそういう打ち方をしているよ』と言われて、自分では気づいていなかったんで、この2日間練習してきた」と明かす。
インスタートで出て「午前は普通にパーを重ねて」と、イーブンでアウトに折り返してから猛攻。「1番で2メートルぐらいの横からのスライスラインが入って、よしと思いました」と、2番も取って連続バーディー。3番で3パットしたが、4番4メートルを決め、5番では「歩測しないので正確には分からないんですけど、10メートル以上あった」というロングパットが入って連続バーディー。7番でも7メートルほどのいいパットが入り、最終9番パー5で残り30ヤードから2メートルにつけてバーディーフィニッシュした。
185センチ、85キロと「体格には恵まれているんですけど」という。法政二高時代は野球で投手をしていた。「ダラダラしていた期間があったんですけど、知人に勧められて」ゴルフを知った。2001年にプロテストに合格したが、レギュラーツアーは「2年ぐらいしか出られなかった」と実績をつくれなかった。シニアになるのを楽しみにしていたといい「シニアでひと山当てよう」の気持ちはあったという。
「勝ちたいですよ。支えてくれた人、応援してくれている人に恩返ししたいですから」という。好位置でスタートした。あと2日間、どんな気持ちで臨むのか?「そこ(優勝争い)に行ったことがないので、緊張するなと言ってもすると思います。その中でしっかりできること」と話した。