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シニアツアー

〔トラストグループ杯佐世保シニアOP/1R〕首位スタート野仲は積み重ねた経験で初優勝に挑む!

2021年10月16日

第8回トラストグループカップ佐世保シニアオープンゴルフトーナメント」の第1ラウンド。野仲茂(51)が5アンダーで単独首位発進。1打差の2位には崎山武志(58)、3アンダー3位タイには飯島宏明(50)、辻哲之(51)ら6名が続く展開となっている。前大会覇者の秋葉真一(56)は1アンダー13位タイで最終日を迎える。スーパーシニアの部は佐野修一(73)がエージシュートで首位発進となっている。

 

 練習日、プロアマ大会と大会開催前日までのグリーンは、ガラス板の上でパットするかのような速さで選手たちを悩ませた。「今日はグリーンスピードが遅くなっていたので助かりました。グリーンがとても素晴らしいコンディションに仕上げられていたので、大会が始まったらスコアをまとまられるかどうか不安で一杯だったんですよ」。6バーディー・1ボギーの67でこの日のベストスコアをマークし、5アンダー単独首位に立った野仲茂は、そう話した。

 

 アウトコースからスタートした野仲は3バーディーで回り、後半に入って1バーディー・1ボギーで迎えた17番パー4ホールでワンピン距離のバーディーパットをねじ込んだ。18番パー5ホールでは残り86ヤードの3打目をサンドウェッジで打ち、5メートルのバーディーチャンスを作り上げる。天候は急変し、午前中は晴れていたが正午過ぎからは天気予報どおりに雨風が強まった。ピンフラッグはうなりを立てて揺れ続けた。

 

 「ショット、それ以上に今日はパットが良かったので…最後のバーディーパットも強い雨風の中で『入っちゃった』って感じでした。レギュラーツアー時代は初日に好スコアを出して尻つぼみがパターンだしたが、シニア入りしてからはその逆パターンが続いていたんですよ」。だが、先週の日本プロゴルフシニア選手権では、首位と3打差の3位タイ発進を遂げた。「レギュラーツアー時代の再現か」と自虐的に好スタートを評した野仲は、悪い予感を見事に的中させて結局32位タイに終わった。果たして今週の結末はどうなるのか。

 

 「これまで多くの経験を積み重ねて来たんですけど、なかなか大人にはなれませんね。明日の最終日は寒くなりそうですから、サバイバルゴルフの試合展開になるかな。そろそろ大人にならないと、ですね」。シニア初優勝で野仲が、大人に仲間入りを果たす。

(オフィシャルライター 伝昌夫)