今季はシニアルーキーとしてツアーに臨んでいる飯島宏明が、今大会でも好調なゴルフを展開している。初日は1イーグル・6バーディー・5ボギーの69をマーク。出入りの激しさは否定できないが、それでもしっかりスコアを作り上げた。3アンダーは3位タイ。首位と2打差で最終日を迎える。
今大会を含めて今季シニアツアーは残り5試合となった。飯島は獲得賞金1183万円を超え、同ランキング16位で来季の賞金シードを確定させている。今季の第一目標を達成して精神的に楽になった。日本シニアオープンでは最終日に69をマークして単独3位の座を射止めた。日本プロゴルフシニア選手権でも最終日に67のビッグスコアで回って8位タイとベストテン入りを果たした。「日本タイトル戦の最終日にアンダーパーのスコアで回れたのが自信になりましたし、シニアオープン以降ずっと好調さを保てているんです」とプレー同様に口も滑らかだ。
この日はスタートホールからボギー・パー・ボギー・ボギーと3打のビハインドとなったが、5ホール目でバーディーパットが決まると勢いが付き、その後も2バーディーを奪って前半でイーブンパーに戻した。後半は2連続バーディー後にボギーを叩いたものの、ワンオン可能の4番パー4ホールの2打目でチップイン・イーグルを決める。「腰の痛みが癒え、ツアーにも慣れ出し、気持ちも楽になったことも奏効していると思います。良い感じで振れているんです。明日の最終日は、強い風が吹くとのことですが、きっと自分との戦いになると思います。シニア初優勝を意識してプレーします!経験値も随分上がっていますからね」。飯島は、シード権獲得の目標を実現させたことで、自信をさらに深めている。ジリ、ジリッ!次なる目標に向かって飯島が照準をしっかり絞っている音が聞こえて来た。