「第8回トラストグループカップ佐世保シニアオープンゴルフトーナメント」が、佐世保カントリー倶楽部で、10月16日から17日の2日間行われる。大会にはプロ60名、アマ47名、スーパーシニア9名の116名が出場する。2019年覇者・秋葉真一(56)、歴代覇者・髙橋勝成(71)に加え、丸山大輔(50)、宮瀬博文(50)らシニアルキ―も参戦する。昨年は新型コロナウイルス感染症拡大の影響で中止となり、2年ぶりの佐世保での開催となる。
クラブハウス玄関脇に貼られた大会ポスターを見入っている選手がいた。2年前の第7回大会を制した秋葉真一だった。「ど真ん中に僕のフィニッシュ写真がデザインされているなんてね…恥ずかしいですよ。でも、光栄なことですよね」。そう話す秋葉の表情はにこやかだった。
昨年はコロナ禍によって大会開催が見送られ、秋葉にとっては2年越しの2連覇が懸かる大会だ。前回大会では強い風が吹く中、5バーディー・ノーボギーの67で回り切り、3打差を逆転して通算5勝を飾った。「ショットもパットも良かったんですよ。このコースは厄介な風が吹くので、ボギーなしで回るのは難しい。でも、それが出来たんですよね。2連覇をしたい!なんておこがましいんで、してみたい!とだけ書いておいてください」。
秋葉は前週の日本プロゴルフシニア選手権では初日に66をマークして6アンダーの2位発進を遂げた。2日目は69、3日目には75を叩いて大きく後退、最終日70で回り14位タイでフィニッシュしている。「新しいパターを使って60台のスコアを出したのですが、レジェンドの高橋勝成さんから『新しいパターの賞味期限は短いよ』と助言を受けてはいました。実際、こんなに旬が短いとは思ってもいませんでした」。結局、シニア入りしてから使いづけているエースパターに戻して最終日、アンダーパースコアで回った。今週はグリーンが硬く、速い。パットに難を抱えている秋葉は「入らない、ラインを読めない、ショートパットが決まらない」の「3無い」病が時折顔を出すという。
「新しいパターは新鮮さからか、病気を一時的に抑えてくれますが、一旦ミスパットすると打ち方が悪かったのか、ラインの読みを誤ったのかがわかりづらい。結局、使い慣れたパターの方が、ミスパットの理由がわかる。ですから、今週はエースパターで臨みます」。
2年前の優勝をもたらしてくれた「古女房」で、2年越しの連覇に挑む。
(オフィシャルライター・伝昌夫)