「4日間が終わって満足です。特にパットが良くて、入ってくれました。今週は上位で頑張れたらいいなぁと思っていたので、ほっとしています」と、最終ラウンドを6バーディー1ボギー66ストローク、通算11アンダーは単独2位の桑原克典。
「先週のコマツオープン最終日に同組だった(手嶋)多一さんは、ティーショットがあまり良くなかったんですよ。今週はあまりドライバーを使わないから、彼の3番ウッドや5番ウッドがやたらストロングに狙ったところに打って行っているので、多一さんにとって、強いコースなんだなとは思っていました」と、桑原は分析する。
最終日に66をマークできたことは「あまり色気を出さずにやったのがよかったのかもしれません。後半10、11、12番パー4ホールはグリーンの形状に特徴があり、1~2メートルのパーパットを残すと想定しているので、どこで精神的に追い込まれずにいられるかと考えました。そのためには、9番パー5ではバーディーをするっと獲ること。今日は9番でしっかりとバーディーがとれたので、メンタル的にはスムーズにいけましたから」と納得の表情だった。
シニア3年目を迎えた桑原だが「いかに自分を追い込みすぎず、集中するというのが大事。シニアは精神的に楽にやれています。だからこそ、自分のゴルフをいかに構築するかということが目下の目標。楽しむところは楽しむ。技術的なものをきちんと俯瞰して、さらに磨きをかけたい」と課題を挙げる。
「今週は成績良かったですけど、目の前のことを追いすぎずにやる。また変わっていくと思うけど、ゴールド、グランドシニアの人たちを見たら、また違う面を見つけるかもしれないですし、そういう発見も楽しみです」。桑原は単独2位フィニッシュで880万円を獲得。賞金ランクも9位に浮上し、シニアツアー秋の陣に向けて好スタートを切ることができた。