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シニアツアー

【日本シニアオープン/3R】手嶋が猛チャージ!通算14アンダーで首位独走

2021年09月18日

「第31回日本シニアオープンゴルフ選手権」(JGA主催)の第3ラウンド。手嶋多一(52)がこの日ベストスコア65をマークし通算14アンダーで首位の座を守った。5打差2位には深堀圭一郎(52)、さらに1打差3位タイに飯島宏明(50)とプラヤド・マークセン(55)が続いている。2001年日本オープン歴代優勝者手嶋がシニアオープンを制覇すると、史上4人目の日本Wタイトル獲得という快挙を達成することになる。

 レギュラーツアー通算8勝、シニア入りした2019年の開幕戦でシニア初優勝を挙げている手嶋多一が3つ目の日本タイトル獲得に向けて王手をかける猛チャージを見せた。

 4番パー4では奥から6メートルを沈めて1つ目のバーディー。6番パー4は第2打目を右のバンカーに入れ寄せるが、グリーン芝目を読み切れずボギー。続く7番パー4では80ヤードを30センチに寄せてバウンスバックに成功。フロントナインは1つスコアを伸ばすにとどまるが、後半10番パー4で5メートルのフックラインを読み切ってバーディー。さらに集中力を高めて挑んだ13、14番ではショットが冴えわたり、連続バーディーで勢いをつける。上がりの2ホールではそれぞれ3メートル、2.5メートルのバーディーパットを沈めて、第3ラウンドは7バーディー1ボギー65ストロークとし、通算14アンダーは、ひとり2桁アンダーとする圧巻のプレーだった。

 

濃霧による2度の競技中断は、同組で旧知の飯島宏明、デービッド・スメイルと話をしながら、退屈することはなかった。手嶋にとって7、9番ホールでの中断は、後半へ気持ちの切り替えができる時間となり、バーディー量産につなげることができた。「今日だけ見ると110点満点のゴルフでしたが、2位に5打差といっても余裕はないです。ただ自分のゴルフを必死にやっているだけです。安定感には欠けています」と、本音もこぼす。先週のコマツオープン最終日では、ドライバーでOBが3発出て、優勝争いから脱落したことも不安材料のひとつ。ただ、今週のコースはドライバーを持つ機会が少ないことでストレスも小さく、集中してプレーができている。

 

2位に5打差をつけて最終日最終組を迎える。手嶋に日本オープン、日本シニアオープンとダブル優勝を狙う絶好のチャンスが目の前にやってきた。「ナショナルオープンは自分の中で一番大きい大会です。それにしても、ダブル優勝は過去3人しか達成していないだなんて、今晩寝られそうにないなぁ」と笑顔もこぼす。2001年日本プロ、2014年日本プロを制している手嶋が、3つ目の日本タイトル獲得に集中する最終日がまもなくやってくる。