「第31回日本シニアオープンゴルフ選手権」(JGA主催)の第2ラウンド。手嶋多一(52)が通算8アンダーで単独首位。1打差の2位に飯島宏明(50)。3位には2打差でD・スメイル(51)、桑原克典(52)が首位を追う展開となった。決勝ラウンドには3オーバーまでの55位タイ65名が進出した。
午前組で通算8アンダーフィッシュした手嶋多一(52)が第2ラウンドを終了し単独首位にたった。
「今日は目標達成できました」。昨日の第1ラウンドではピンをデッドに狙っていくイメージで攻めていったが、バーディー獲ってはボギーと、なかなかリズムに乗れなかった。「今日はパッティングで上りのラインを残すイメージにしたのが良かったです」。今大会は1日5アンダーを目標に設定。2日目にマークした67ストロークは、目標が達成できたラウンドとなった。
10番スタートの手嶋は、スタートホールで、戦略通り上りの3メートルを沈めてバーディー発進。13番、15番ではバーディーとし、前半3アンダーで折り返す。後半に入り1番から6番ホールは、「今日は難しいかったです」と言うように、ちょっとしたミスでボギーにしてしまう難しいホールが続く。1番、2番で2メートル強のパーパットをなんとか沈め、6番までパーでしのぎ続けた。7番、9番ではバーディーを奪い、ノーボギー5バーディーは他の選手を寄せ付けない圧巻のプレーだった。
前週のコマツオープンで2日目8アンダーをマークするも、最終日OBを連発し、上位進出は叶わなかった。「最近ドライバーの距離が出ているんですが、その代わりブレやすくなって」。手嶋の中では、クラブはしっかり振れているイメージがある。振れているからこそ、「少し雑というか。アイアンの距離感やコントロールが良くない」と感じている。スコアメイクに一番重要であるアイアンの距離感コントロールがうまくいかないことが、今の調子だと理解している。「でも今日はその点が上手くいってましたね」。フェアウェイキープが大切なのが、ヴィンテージGC。堅実で丁寧なゴルフに徹した結果が単独首位に繋がった。
決勝ラウンドでは、台風の影響が予想される。雨風の影響でスコアメイクがより難しくなる。「明日終わって良い位置にいたら、最終ラウンドの作戦をしっかり考えます」。2001年の日本オープン覇者である手嶋。戴冠から20年経った。「シニア」タイトルも取りたい欲は誰より強い。全ては明日からの決勝ラウンド組み立て次第となる。