「第31回日本シニアオープンゴルフ選手権」(JGA主催)の第1ラウンド。65ストロークでエージシュート達成した伊藤正己(65)とシニアルーキー丸山大輔(50)が5アンダーで首位発進。1打差の3位には谷口徹(53)。4アンダー3位タイには飯島宏明(50)、相澤敏弘(54)ら4名が並んでいる。昨年覇者の寺西明(55)は3アンダー8位タイで初日を終えた。
6バーディーノーボギーの首位タイ発進を決めた丸山大輔(50)。「今日はアイアンもパターも良かったので、大満足のラウンドです」。
シニアルーキーの丸山にとって、シニアツアー10戦目で初めて初日首位発進となった。開幕戦の金秀シニアで5位、すまい―だカップ3位、前週のコマツオープン終了時点賞金ランクは19位。レギュラーツアー3勝と注目のルーキーである丸山にとっては少し物足りない成績だが、やっと実力の片鱗を示す舞台が日本シニアオープンになるかもしれない。
「レギュラー時代は日本オープンでの成績はあまり良くなかったので、シニアオープンでは良い成績を残したいと思ってますし、いつも以上に気合入ってます」。シニアツアーデビューに向けて、体力の強化を継続的に行ってきた。「若いので距離は出るんですが、それ以上にショットの精度、マネジメントそしてパッティングが大切なんです」。ルーキーシーズンで過ごすツアーは、全てが初めてのことばかり。レギュラー時代のように、開催コースは何度も回ったことのあるコースばかりでない。情報全てを最初から作り上げなくてはいけない現実がある。
今シーズンはグランドシニア世代の井戸木鴻樹(59)がシニアツアー2勝しているように、曲がらないショット、アイアンショット精度、パット、そして経験からの判断するコースマネジメントが、ツアーで活躍するためには重要となる。9戦を終えた丸山は、改めて重要性を実感しているようだ。今大会ではドライバー使用率は半分ぐらい。3番ウッドや5番ウッドでのティーショットを多用している。深いラフに入ったら、1打のペナルティーを与えられる可能性があるからだ。今週の丸山のテーマは、フェアウェイキープを第1に考えるマネジメントをしている。
今日のペアリングもプラスに働いているようだ。同学年の細川和彦(50)と一学年下の宮瀬博文(50)とのラウンドは「いつもとは違って、とても回りやすいよ(笑)」。注目選手であるルーキー選手は、シニアツアーの実力者たちとの組合せが多く、プレッシャーを感じること多いようで、「嬉しいことなんですが、緊張します」。今回の組合せについて先輩・谷口徹プロから「決勝ラウンドで待っているぞと言われちゃいました」と笑った。気の知れた仲間とのラウンドで、予選ラウンド2日目もさらなるスコアアップを期待したい。