6バーディー1ボギーの5アンダーフィニッシュした谷口徹(53)は「スタートからリズムがつかみにくかった」と第一声。このシャトレーゼヴィンテージゴルフ倶楽部は打ち上げや打ち下ろしのホールが多くティーショットのクラブ選択も大切になってくるが、大会初日10番スタートした谷口は、ティーショットでユーティリティーを選択したが、左に曲げてしまい、ボギースタートと肩を落とした。
4ホール目となる13番ホールまでティーショットでドライバーを使用していなかったことで、いつものリズムで試合に集中することができなかった。「よく考えたら、練習場でドライバーを打ってから1時間以上もたっていました。レギュラーツアーでも基本的にスタートホールからドライバーでの第1打で一日が始まる」。谷口にとっては、スタートホールから4ホール目までドライバーが打てなかったことが、リズムに乗れなかった最大の原因だという。そんな中でも12、13番で連続バーディー、18番もバーディー、前半を3アンダーで折返すと、後半でも3連続バーディーを奪い、5アンダーでフィッシュするあたりは、実力者であることを証明させる内容だろう。
コースのイメージについては「高低差よるクラブ選択やグリーンの目で考えさせられることの多い1週間になりますね。ピンポジションによっても変わってくるけど、高低差でピンの根元が見えなかったりするので、キャディーと考えさせられるばかりです」。
唯一の安心材料は「インターバルでカートに乗れること(笑)」と肩を撫でおろす。追加ローカルルールでホール間のインターバルではカート乗車を認めている。谷口はレギュラーツアーで6年前に開催されたISPSハンダグローバルカップでこのコースを経験しているが、「こんなしんどいコースだったかな」と笑顔でアップダウンがあるタフなコースを振り返った。
コース近郊の清里高原に宿泊しているという谷口だが、「関西出身だと馴染みのない土地で初めて宿泊したが、雰囲気が良く、滞在しやすいし、すごい良いところです」。部屋からは富士山も見えるといい、試合の疲れを清里高原で癒し、明日からもこの調子で二度目のシニア日本一に登頂したい。