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シニアツアー

【コマツオープン/2R】10アンダーで井戸木が最終日首位発進!年間2勝目を狙う理由

2021年09月10日

  今季シニアツアー第9戦「コマツオープン2021」の第2ラウンドは、4アンダー4位スタートの井戸木鴻樹と清水洋一が共にスコアを6つ伸ばし通算10アンダーで首位タイとした。1打差2位9アンダーには、先週行われた日本グランドで優勝しているグレゴリー・マイヤー(59)が続く。髙橋勝成(71)が71ストロークで回りエージシュートを達成。試合は無観客大会として行われている。

 今季シニアツアー「ISPS HANDA  楽しく面白いシニアトーナメント」で9年ぶりの国内シニアツアー優勝を飾った井戸木鴻樹が、年間2勝目に向けて燃えている。第1ラウンドでは68(33・35)で回り、通算4アンダー・4位タイで迎えた第2ラウンドは6バーディー・ボギーフリーの66にスコアをまとめ上げ、通算10アンダー・首位タイの座に就いた。

「ドライバーショットがあまり良くなかったですね。フェアウェイが少し狭いこともありますが、捕え切れなかったホールが多かった。それでも安全に攻めながら、距離の短いホールではバーディーを獲れました。無理せず、安全第一のゴルフをまっとう出来、ボギーなしのスコアになったのだと思います」。

 安全ゴルフと言い切ったものの、ピンチもあった。13番パー4ホール。パーオンしたが上って下る難しいラインのファーストパットの距離を誤ったという、「打ち過ぎてしまって1メートルほどオーバーしてしまいました。返しのパーパットが入ってくれたお陰で3パットせずに済みました。それで波流れを切らさず、続く14番パー5のバーディー奪取につながりました」と井戸木は振り返った。

 そして飛び出したのが今季の大目標だった。「コロナ渦なのでどうなるか分かりませんが、年間2勝を飾れたなら、もう一度アメリカ(シニアツアー挑戦)に行ってみたいと思っています。2勝したら行こう!という気持ちは強い。それに向けて(明日の最終日)頑張りたい。再挑戦をモチベーションにして自分自身、気合い入れてね・・・」。

 不安材料は、ドライバーショットだ。飛距離が出るようになった分、方向安定性が欠け始めたのだ。「飛ぶこと自体は気分が良いですよね。ゴルフも前向きに考えられますしね。あとは真っすぐさえ飛んでくれれば…」。今季2勝でメインランドへ。ショットも気持ちも一直線だ。

(PGAオフィシャルライター 伝昌夫)