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シニアツアー

【コマツオープン/1R】7バーディー1ボギーで高見和宏が首位と1打差2位

2021年09月09日

 1番パー5ホールで8メートルのバーディーパットが決まった。「ポコンとボールがカップインしてくれました。ラッキーでした。これで良い流れに乗れた気がします」と高見和宏は振り返る。前半は8番パー3ホールで3パットのボギーを打ったが、6、9番ホールでのバーディー奪取で、スコアを二つ伸ばした。後半は危なげないショットと好調パットで4バーディーを奪い、この日は7バーディー・1ボギーの66でフィニッシュ。首位と1打差の2位の好位置に着けた。

 上がり17、18番ホールでの連続バーディーは明日につながりそうだ。「17番(パー4)ホールは2打目がカラーに止まり、逆目のライになってしまいましたが、10メートルの距離をチップインしました。18番(パー5)ホールはピンまで33ヤードの3打目を60センチに着けてのバーディー。ドライバーショットはフェアウエイを捕らえていたし、寄せも良かったし、パットが久々に決まってくれました。でもね…」。高見の表情は決して明るくはなかった。少々、間を置いてから本心を話し始める。「いつも行動を共にしている加瀬(秀樹)さんと同組でのラウンドだったんですけど、加瀬さんのゴルフの調子が良くなく、僕だけがスコアを伸ばしたラウンドになってしまいました。できれば、二人でスコアを伸ばし合って、上位争いをしたかったんです。楽しく、美味しい夕食を一緒に食べたいと思っていたんですよ」。高見の人柄の良さが伝わって来た。しかし、勝負の世界で戦っているだけに、何事もそうそう上手く運ぶとは限らない。そのうえ、コロナ禍ですからグループ食は控えるのがベターでしょう。「大会ともコースとも相性が良いですし、2年ぶりの開催ですから、まずは最終日を優勝争いができる位置で迎えたいです」。そう口にした時、高見は、勝負師の鋭い目に変わっていた。