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シニアツアー

【コマツオープン/1R】圧巻プレーで魅せた!7アンダー首位発進の伊澤利光「今度こそ」

2021年09月09日

 今季シニアツアー第9戦「

コマツオープン2021

」の第1ラウンドは、前日の降雨によるコースメンテンナンスでスタートが1時間遅れとなった。伊澤利光(53)が1イーグル5バーディーボギーフリーという内容で7アンダー単独首位に立った。2位6アンダーに高見和宏(61)、さらに1打差3位には鈴木亨(55)が続く。試合は無観客大会として行われている。

 伊澤利光が、まるでいつものルーティーンのように、第1ラウンドで好スコアをマークして単独首位に立った。

 今季はここまで5試合に出場し、第1ラウンドのスコアは金秀シニアで69(2位タイ発進)、ノジマチャンピオンカップ箱根は66(2位発進)、すまいーだカップ68(4位タイ発進)、スターツシニア71(21位タイ発進)、ファンケルクラシック67(1位タイ発進)のスコアカードを提出している。5試合の最終成績では、すべてベストテン入りを果たしているものの、今季初優勝には手が届いていない。直近のファンケルクラシック最終日では勝負所のバックナインで、ボールがカートパスで跳ねて池に入ってしまう不運もあり、痛恨のダブルボギーによって優勝争いから脱落した。「ゴルフの内容自体は開幕戦からまったく悪くはないんですけどね…」と伊澤は苦笑いして、悔しさを飲み込んでいる。

 この日は1イーグル・5バーディー・ボギーフリーの65でフィニッシュした。「ショットが切れっ切れというよりもパットの調子が良かったですね。風が回るように吹いていたのでアイアンの縦距離が合わせづらかった。ショットがベタベタとピンに絡んだのではなく、カップまでの距離に関係なく、パットがうまく入ってくれたという感じです」。

 5バーディーで迎えた18番パー5ホール。伊澤はピンまで残り260ヤードの2打目を3番ウッドで打った。フルスイングではグリーンをオーバーしてしまう。得意のフェードボールを軽めに打って、距離をコントロールした。ボールはピン手前でファーストバウンドし、ピン左横1メートルに止まる。このイーグルパットを沈めて、伊澤は今季3度目となるベストスコア65を樹立したのだった。「過去の大会データからして、優勝するためには通算15アンダー以上を出さないと。ですから、スコアは一打でも少ないことに越したことはありません。パー5ホールだけでなく、パー4ホールでどれだけバーディーを奪うかが(勝つためには)大切になって来ますよね」。

 残り36ホールで、伊澤がどれだけのバーディーを奪えるか。「(今季未勝利は)若干、力が足りないからなのでしょうね」。早くも最終日のプレーを意識したコメントを残した。19年、福岡シニア以来のシニア通算2勝目達成を果たしてみせる。伊澤はまさに虎視眈々の心境に入った。「今度こそ!」。

(PGAオフィシャルライター 伝昌夫)