2位タイに入った河村雅之(54)。最終18番、ピン上3メートルのバーディーパット。ボードを見る。入れれば7アンダーの3位タイグループから抜け出して、2位タイに上がる。「これはでかいパットだなと思いましたよ。とにかく届いてくれって」。この日はパットをショートすることが多かった。最後も…下り傾斜をなんとか転がってコトリ。2位タイ賞金375万円を手にした。
首位に1打差でのスタートだったが「今日はアイアンがよくなくてチャンスにつかなかった。パッティングも距離感が合わなかった。そんな中での2位ですから、大満足です」と、笑顔ものぞいた。
最終18番パー5では首位森田に2打差。イーグルを取れば、優勝のチャンスは残る。「ティーショットがフェアウエーに行ったらとは思ったんですけど」と振り返った。森田と同じ方向に行ったが、少し飛んでしまったため、右の深いラフにすっぽりと入ってしまった。「刻むしかなかったです」とフェアウエーに出した。この時点で森田に追いつくことはあきらめたが、8アンダーで2位をしっかりものにした形だ。
「パターがちゃんとヒットしていない。森田選手を見て、ああいうふうに打てない自分が情けないです」という。左手親指付け根を痛めており、ホールアウト後すぐにアイシングをしている。手の問題はあったのだろうか。「いえいえ、頭の問題です。なるべく早く解決したい」。
最後に決めたバーディーパットが、今後につながればいいのだが。