河村雅之(54)は、ボギーなしの5アンダー3位スタートに「素晴らしい!」と自分をほめた。
「ピンチもあったけど、今日はショットが良かった。このコース、きれいなので好きなんです。いつでも回りたいコース」と、太平洋クラブ御殿場コースは特にお気に入りだ。
5番で左奥に外したがパーを拾って気分が良くなった。6番で3メートルにつけてバーディー。インに入って10番で1メートルを入れ、11番パー5では2オンして連続バーディー。14番でも1.5メートルつけた。本人が言うように、ショットがピンに絡んでいった。
最終18番パー5では、第2打残り237ヤードでクラブに迷った。「ユーティリティーだとギリギリ池を越えるんですけど、その上が3番ウッドになっちゃう。迷って、3番ウッドでグリーン左のバンカーでもいいからドスライスかけていこう」と選択。そのバンカーにつかまったが想定内で、そこから1.5メートルに寄せてバーディーで締めた。
昨年、コロナ禍による日程変更で最終戦となった金秀シニアで、念願のシニア初優勝。意気込んで迎えた今季は、痛めている左手親指付け根が気になることもあって「バックスイングが止まってしまうことがある。体の切れが悪い」と、スターツシニアの10位が最高で賞金ランク38位と納得のいかない日々を過ごしてきた。
優勝のチャンスには「目標ではありますけど、今の僕はその日その日なのでなんとも」。好きなコースで、今季のうっ憤を晴らしたいところだ。