NEWS
シニアツアー

【モア サプライズカップ2021】大勝を狙いたい!地元・北海道出身ホストプロ高見

2021年07月28日

 新規トーナメントだけあって、出場選手たちは練習ラウンド日からコースチェックを入念に行っていた。

 大会舞台は北海道苫小牧市の北海道ブルックスカントリークラブ。アメリカの名門コースに似た趣と気品、風格が漂い、美しさの中に戦略性が秘められている。地元出身の高見和宏は、この大会に照準を定めて来た。「京楽産業さんに特別協賛して頂いての大会開催ですし、僕もホストプロとしての責任があります。上位争いをしたい思いがやっぱりありますよね」。

 今夏は日本中が酷暑に見舞われているが、北海道も同じだと高見。「涼しいイメージがありますが、やっぱり暑いですね。水不足で芝焼けしているゴルフ場もあるようですが、その点、北海道ブルックスは水不足を感じさせないほどコースメンテナンスが素晴らしく、舞台が仕上がり過ぎているくらいです」。

 大会開催前に何度も練習ラウンドを積み重ね、コースチェックは準備万端だ。

 しかし、コースを知れば知るほど難しさも覚えたそうだ。「1回ラウンドしただけでは、好スコアはなかなか出せません。林間コースのようなホールと、リンクスを思わせるホールがあり、風が吹いてもそれを読み切るのもやさしくないし、風の影響を強く受けることもあります。インコースの13番ホールから18番ホールまでは難ホールが続きますから、アウトコースでどれだけスコア貯金を作れるか。そしてインコースでさらにスコアを伸ばせるかが優勝のカギを握っていると思います」。

 地元開催の大会だから気合いが入って当然だが、実は発奮理由がもう一つある。「僕は暑いのが好きではないんですけど、成績は夏場の方が良い。ですから、この試合から頑張らないと…。賞金ランク21位なので来季シード権を確定させたいし、この大会終了後の賞金ランキング30位以内なら日本シニアオープン出場権が確定する。優勝したなら、すべてがクリアーになるんですよ」。そう言って高見は大きな笑い声を上げたが、最終日にホストプロとして呵々大笑の「大勝」と行きたいのが本心に違いない。

(PGAオフィシャルライター 伝昌夫)