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シニアツアー

【モア サプライズカップ2021】シニアの夏の陣!所属プロ清家が開催に向けた熱い思い

2021年07月28日

 シニアツアー第6戦目となる「北海道ブルックス MORE SURPRISE CUP」が7月29日、30日の2日間、北海道ブルックスカントリークラブ(7,044ヤード/パー72)で開催する。大会ホストプロである室田淳(66)、加瀬秀樹(61)、高見和宏(61)をはじめ、プロ72名、アマチュア37名が参戦。田中秀道(50)、野上貴夫(50)がシニアデビューを飾る。

 

  例年以上に日焼けした顔が輝く。「お陰様で、何とかここまで漕ぎ着けられましたよ」。大会開催コースの北海道ブルックスカントリークラブに所属して10年目を迎えた清家和夫。練習ラウンドから戻って来た選手たちの表情を眺めながら、そう呟いたのだった。新規開催に向け、清家は今年5月から大会協賛会社を募るため、奔走した。その一方でコースコンディションの調整にも腐心したという。

「開催週前から気温30度以上の日が2週間以上も続くなんて思ってもいませんでした。30度越えなんて年に2、3日あるかどうかの地ですから、芝の育成に四苦八苦しました。グリーンキーパーを始め、コースのスタッフが大会開催に向けて一致団結し、努力を惜しまなかった。本当に有り難かったです」。猛暑による芝枯れ被害が北海道のコースで広がっている中、ここ北海道ブルックスCCは芝枯れ個所が皆無に等しい。「コース管理にどれだけ苦労したかがラウンドしてすぐに分かった」と出場選手たちが口を揃えるほど、コースは完璧に仕上がっている。

「このコースは風が名物というくらい、毎日4、5メートルの風が吹くんですよ。1番ホールから13番ホールまで林間コースの態で、14番ホールからリンクスコースの佇まいになり、そして最終18番ホールは林間コースチックに再び戻る。グリーンは傾斜、アンジュレーションを読み切りにくい。大会2日間、3アンダーのスコアを並べられたら上位に食い込めると思いますよ」と清家。ホストプロとして、そのアンダーパースコアを並べて、大会を盛り上げるのが最後の仕事か。

 「若い選手が増えましたから、ビッグスコアが出るかも知れません。僕は無事に36ホールを回り切れればそれで十分です。とにかく大会が成功裏に終わることを願うだけです」。自分のことよりも他人のことが大切という清家らしいコメントだった。コロナ禍で試合開催が少なくなっている。それだけに大会終了後、出場選手たちは皆、清家の元に歩を進め「ご苦労さまでした。本当に有難う」と労ってくれるはずだ。