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シニアツアー

〈スターツシニア〉エールを受けて前回の雪辱を果たしたい谷口徹

2021年06月10日

 前回大会では倉本昌弘とのプレーオフの末、2位に甘んじてしまったのが谷口徹。プロアマ大会のラウンド後、雪辱に燃えているのかと尋ねてみた。「暑い。今年一番の暑さじゃないですか。そうそう、昨日はもっと暑かった」。首筋を流れ落ちる汗。タオルで吹きながら、夏ゴルフを思わせる晴天下でのラウンド感想を口にしたのだった。

 今大会ではコースのメイングリーンを使用して行われる。「グリーンコンディションは良かった。距離が前大会よりも(6959ヤードから6918ヤードに)短くなったそうだけど、そんな感じはしない」。谷口は2年前の大会では67・70・68の通算11アンダーをマークしている。「グリーンは硬く仕上がっているけれど、優勝スコアは2桁でしょうね」と前回の経験と練習ラウンドで「目標数字」を明確にしいている。

 有観客試合で行われる今大会を「ギャラリーがホールサイドやグリーンを囲んでいる光景が正常なんですよ。声援が聞こえたり、拍手が沸いたりするのが本来のゴルフトーナメント。プロだって、ギャラリーが居ない中でプレーしても面白くない。やっぱり『観られて』プレーしてこそのプロ。ナイスバーディー!の声がないと……ね。今週はナイスバーディーとたくさん言って頂けるようにしますよ」。

 ギャラリーが谷口にバーディー奪取を褒め称える声がけをどれだけするのか。その回数が想定優勝スコアを上回った時、谷口の2年越しの雪辱が晴らされる。

(PGAオフィシャルライター 伝昌夫)