2年ぶり参戦のタイコンビが1、2位につけて「実力」を見せている。2019年賞金王のタワン・ウィラチャン(54)が3つスコアを伸ばし、通算11アンダーで首位を快走。2016年から3年連続賞金王のプラヤド・マークセン(55)が7アンダーの4打差で追っている。
先に上がってきたマークセン。「今日はガマン、ガマン。ウィラチャンとはスタート前に『パープレーならいいね』と話していた」というが、インに入ってから本領発揮。10番で7メートル、12番で8メートルの長いパットを沈め、15番パー5では1メートルにつけて3つスコアをのばした。
3アンダーで回ったのは「だいぶラッキー」といい「フェアウエー、フェアウエーで行ったから」と理由を挙げた。一緒に来日してホテルでの自主隔離も過ごしたウィラチャンが首位にいる。「今年初めての試合だし、ウィラチャンが勝っていいんじゃない。僕は2位がいい。5アンダーぐらい出せたらハッピー」と、笑った。
最終組で上がってきたウィラチャンは「雨は嫌い」といいながらも、悪条件の中でマークセン同様に3つスコアを伸ばした。4番で8メートルほどのロングパットを入れてバーディー先行。5番でティーショットを右に曲げてボギーにしたが、11、17番で取り、危なげないゴルフを展開した。
3アンダーのスコアには「信じられない。ラッキーだった」と、マークセンと同じような感想を漏らし、優勝については「考えていません。集中してプレー出来たらいい」と煙幕を張った。でも、マークセンが優勝はウィラチャンで本人は2位と言っていますが。「そう言ってはいても、僕はただ1つ1つプレーするだけだから」と微笑み、先輩の口撃にも動じていなかった。