2019年賞金王で、2年ぶりにシニアツアーに戻ってきたタワン・ウィラチャン(54=タイ)が後半の5連続バーディーで抜け出して、8アンダー64で2位に3打差をつけて首位に立った。
さすが、の力を見せたのは、2アンダーで折り返したインに入ってから。12番で「15ヤード」と本人が言うロングパットが入って、パッティングにスイッチも入った。13番で2.5メートルを入れ、14番からは3連続2フィート(約60センチ)につけて、5連続バーディーを奪った。最終18番もとってイン30で回った。
これには、本人も首をかしげる。左手首に痛みがあり、練習ラウンドでもボギーを連発した。8アンダーは自分のプランにあった?「ないです。ないです。イーブンパー目標スコア。後半、アイアンがよくなった。なんでよくなったのか、自分でも不思議です」。前半3回、後半2回、アイアンでダフるなど確かに本調子とは言えなかったようだが「それが転がってグリーンに乗ったりした。ラッキーだった」と振り返る。
コロナ禍で昨年は来日できなかったが、戻ってきていきなりの首位発進。優勝候補の最右翼になった。自信のほどを聞いたら、首を何度も横に振った。「優勝できるかどうかは分からないです」。圧倒的なスコアをたたき出したが、本人は確かな自信があるとまではいっていない様子だった。