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シニアツアー

【すまいーだカップ・前日】大会3連覇へ向け、山添は新たな気持ちで挑む

2021年06月02日

 「すまいーだカップ シニアゴルフトーナメント」が6月3~5日、栃木・イーストウッドCCで行われる。昨年はコロナ禍で中止となり、2年ぶりの開催。2018年、19年と連覇している山添昌良(53)が大会3連覇に挑戦する。昨年来日できなかった2016~18年賞金王のプラヤド・マークセン(55)、19年賞金王のタワン・ウィラチャン(54=ともにタイ)が、2年ぶりにシニアツアーに復帰する。今大会では井殿康和、阿原久夫がシニアデビューする。

 大会3連覇、という言葉を出した瞬間に即答が返ってきた。「ないですから」。

 大会前のコースでは、選手たちから「3連覇!」「デフィフェンディングチャンピオン!」と声をかけられる。「コースに来る前も、周りから3連覇のことをよく言われてきました。でも、現場に入ると気にならなくなります」といい「2年ぶりにコースに来られたことの方がうれしいです。こういう状況の中で、またここでプレーできることに感謝しています」と話した。

 昨年はコロナ禍のため、大会中止となった。この大会は3回目の出場。ということは、出たら勝っている、勝率100%の大会だ。結果から見てではあるが、この大会、このコースと相性がいいのはなぜなのだろう。

 「自分としては…たまたま勝っているから…結果的にということなんですけど」と前置きして「自分の球筋のイメージと、コースのレイアウトのイメージを取りやすい。ポイントに飛ばさないといけない方向性が必要なホールと、広くて飛ばさないといけないホールがあり、そのメリハリが自分のイメージに合うということでしょうか」と考え込んだ。

 この日は練習ラウンドを行った。コースは2年前と変化している?「全然違います。雨が多かったんでしょうか、今年はランが少ないので、コースが長い。セカンドで持つクラブも一昨年とは2番手ぐらい違う」という。その対策は?「自分にあるイーストウッドのイメージを切り替えて、今年はこうなんだという、新たな気持ちで行かないとだめですね」と話した。

 ゴルフの調子は「いつも通り」という。あらためて、大会3連覇への意気込みを聞いた。「気負い過ぎないようにしたい。優勝するのが簡単じゃないことは、百も分かっています。浮ついてないです」。

 20年は賞金ランク15位、未勝利に終わった。理由が分からなくても、得てして、相性がいい試合が復調のきっかけになることも多い。今季を占う意味でも、山添にとっては大事な試合になりそうだ。

(オフィシャルライター・赤坂厚)

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