宮瀬博文(50)がシニアデビュー戦でプレーオフに進出する健闘を見せたが、1ホール目で力尽きた。「ちょっと悔しいなあ」。残念ながらシニアツアーでの最年少優勝記録(1995年以降、陳志明の50歳8日)の更新はならなかったが、満足感はあった様子だった。
首位寺西に2打差でスタート。ショットが曲がり、5番パー5では右の木の下に打ち込んだ。木下を抜いてフェアウエーに出し「3打目を頑張った」と1.5メートルほどにつけてピンチをバーディーにして徐々によくなっていった。6番で落としたが、7,8番連続バーディー。インに入って12番パー5を2オン、13番では4メートルを入れて9アンダーに。「16番でボードを見たら、11アンダーで篠崎さんだった。ここは取りたい」と、ピン奥4メートルのバーディーを決めて10アンダーに伸ばした。最終18番では、左手前からアプローチを50センチに寄せて「マークしたら、ボードが変わって篠崎さんが10アンダーになった」と、あきらめた優勝がプレーオフで再びチャンスをもらった。
プレーオフでは1ホール目(18番)で第2打がグリーン下段、ピンまで20メートルほど残し、ファーストパットは3メートルほどショートした。パーパットはカップの左縁をくるっと回って入らず。デビュー戦優勝はならなかった。
「でも、めちゃくちゃ楽しかったです。みなさん、真剣な中で和気あいあいで、心地よい緊張感がありました。優勝したかったけど、久しぶりに優勝争いの感覚を思い出しました」と収穫を口にした。1試合やってみての課題は?「パッティングかな。みんな上手です」といい、今季の目標を聞かれ「今年中に優勝したいです。といっても、簡単にはいかないでしょうけど」と、狙いもはっきりした。