伊澤利光(53)がプレーオフで敗れて、2年ぶりの優勝は叶わなかった。10アンダーで篠崎、宮瀬と並んで迎えた正規の18番ホールでは、右奥のカラーから入れば優勝のパットを「入れに行った」が、わずかに外れて80センチほどオーバー。プレーオフ1ホール目の18番ではちょっとした不運があった。ファーストカットに転がり込み、ボールが少し沈んでいた。「フライヤーするか、しないか。する方で打ったんですけど」と8番アイアンで狙ったが、「イメージした球ではなかった」とフライヤーせず、グリーンに乗っただけ。25メートルはゆうにある長いパットを5メートル近くショートした。篠崎が80センチほどに寄せていたため、強めに狙ったがカップを通り過ぎた。
「しょうがないです、しょうがない」といい「いいゴルフは出来ていたんで」と、納得させるように言った。確かに、ショットは好調。この日前半も、3メートル前後のチャンスを4回作ったが、わずかに外すシーンの連続だった。我慢を強いられる中で、後半3バーディーを奪ってプレーオフまで持ち込めた。
「今週は全体的にいい感じだった。次の試合まで少し間がありますけど、楽しみですね」という。今季のプランを聞かれた。「まず、早く優勝したいですね」。悔しい思いを次に向ける。