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シニアツアー

【ノジマチャンピオン杯/1R】単独首位の寺西は2週連続優勝を懸けて戦う

2021年04月15日

 寺西明(55)が2週連続優勝へ向けて、9バーディー、2ボギーの7アンダー65をマークして首位に立った。1打差で伊澤利光(53)が続き、2年ぶりの優勝を狙う。2打差の3位グループにはシニアルーキーの宮瀬博文(50)ら、3打差で8人が追う混戦模様となった。

 寺西が好調を持続している。2番で2メートル、3番で2.5メートルにつけて連続バーディーとし上々の入りをみせた。7番までで4アンダー、8番パー5でミスショットが出てボギーにして「これがだめ」と不満はあったが、以降も2メートル以内につけての5バーディーを奪った。終わってみれば、全ホールの半分、9ホールでバーディー。ボギーが2つの65をマークした。

 「いい状態ですね。パターがいい。あと、ショートゲームがうまくさばけている」と振り返った。そして「今日はキャディーさんがナイスプレー。キャディーさんのお陰だね。素晴らしい、教育も素晴らしい。よく研究してくれて、プロたちが要求することを教えてくれますよね。そういう意味でこのコースはトーナメントのために良い準備をしてくれている。一流のコースかなと感じますね」と、感謝した。

 昨年賞金王となり、今季は先週の開幕戦金秀シニア沖縄オープンを制した。2週連続優勝の雰囲気は感じるか?「やっぱり1位を目指していかないと意味がないというか、アマチュアの時からそういう考え方でやってきた。みなさん、出るからには勝ちに来ているはずです。(優勝を)狙わないと意味ないんで」と、自信ありの様子だ。

 不安材料と言えば、金秀でも出ていた左肩痛。「大きいショットをするときに右に出てしまうのもそのせいなんです。怖いんですよ。バックスイングで左肩をいれられないんで、右に行くんです。ごまかし、ごまかし、やっているんです」と明かす。

 この日、一緒に行動する高橋勝成(70)がエージシュートの70で回った。寺西は先週の優勝について「(仲間の)みんなが刺激になっているし、僕も負けたくないよね。エネルギーをもらっている」と話した。寺西に高橋のエージシュートと言葉を伝えると、うれしそうに「やりましたか」と笑い「相乗効果っていうか、仲間なんでそういう気持ちになりますよ。高橋さん中心に頑張っていこうと」とうなずいた。

 1打差に伊澤、2打差でルーキー宮瀬らが追い、3打差以内に13人がひしめく混戦になった。「今日は本当にたまたまで、明日どうなるかは分からないゴルフです。でもチャンスはいただいたので、チャンスをモノにするかどうかは自分次第。今から自分のゴルフに戻す修正をかけます」と、練習場へ。その答えは最終日にでる。

(オフィシャルライター・赤坂厚)