宮瀬博文(50)が1番からいきなり3連続バーディーで、シニア人生をスタートした。1番ホールでは3メートルを入れて、同組の倉本昌弘PGA会長から「ルーキー初バーディー!」と祝福された。2番でも3メートル、440ヤードの3番ではピン手前2メートルにつけての3連続に「いい出だしで行けて、ここ最近では最高のゴルフでした」と振り返る。
7、9、12番と取って一時6アンダーで首位に立つ場面も。最終18番で10メートル強から1.5メートルショートし、3パットのボギーで首位に2打差の3位タイグループにつけた。
若いころから行動を共にして世話になってきた加瀬、倉本会長と3人でのテレビインタビューで真ん中に陣取らされた。デビューの1日の感想を聞かれ「ティーショット、セカンド、パター…すべてがうまくいきました」と答えるや、倉本会長から「アマのコンペで優勝したようなことは言わないでよ」と突っ込まれ、最終日の優勝への意気込みに「ベストを尽くして一生懸命…」と行った先から、加瀬に「弱いなあ」とダメ出し。いじられながらも、顔はニコニコしっぱなしだった。
シニアツアーでの最年少優勝記録は、満50歳になってからの出場となった1995年以降、陳志明の50歳8日(2002年日本プロシニア)。宮瀬は4月11日に50歳になったばかりで、16日の最終日に優勝すれば50歳5日と、記録を塗り替えることになる。レギュラーツアーでの最後の優勝は2007年4月の中日クラウンズ。14年ぶりにチャンスを迎えた。「優勝を視野に入れつつ、気にしながらも、気にしないようにいきたい。想像以上にセッティングも簡単じゃないと感じたので」。シニアデビュー2日目、どんな日になるか、楽しみだ。