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シニアツアー

<金秀シニア・1R>羽川が単独首位「2メートル以内のタッチが肝心」

2021年04月09日

 2021シニアツアー開幕戦「金秀シニア沖縄オープンゴルフトーナメント」(6,862ヤード、PAR72)の 第1ラウンド。4アンダー首位に羽川豊、1打差2位タイには久保勝美、寺西明、伊澤利光の3名が続く。スーパーシニアの部では海老原清治がエージシュートを達成し、初日トップに立っている。

 20年シニア賞金王の寺西明が、最終18番グリーンでショートパットを外した。ボギーフィニッシュとしてスコアは3アンダーに変わった。この瞬間、すでにホールアウトし、4アンダーでクラブハウスリーダーだった羽川豊が単独首位となった。

 羽川のショットは切れていた。1番パー4ホールから発進し、2打目をピンそばにピタリと着けてOKバーディー。5番パー5ホールでは1・5メートル、7番パー4ホールは5メートル、9番パー5ホールはこの日二つ目のOKバーディーを奪った。後半に入って12番パー5ホールもOKバーディー、18番パー5ホールでは2打目がグリーンサイドバンカーに捕まったものの、3打目をピンそば50センチにピタリと寄せ切ってのバーディーフィニッシュで締めくくった。

「パーオンしても3パットしたのではプレーの流れが悪くなったり、それまでの良い流れを切ったりすることになる。グリーン上(のプレー)を上手くしのぐ、セーブできるかどうかだけですよ」。羽川はスコアメイクの秘訣をそう話した。

 確かに、この日のバーディー内容をみれば、最も長い距離が5メートル。1.5メートル以内の距離のパットを沈めてスコアを作り上げている。

「ロングパットを寄せ切れなかったり、2メートル未満の短いパットを外したりとタッチが合わなければストロークを費やすことになる。明日(最終日)もタッチを合わせられたらいいね」。繊細なタッチを出さなくても容易に打てるバーディーパットを量産する。それが2014年ファンケルクラシック以来のシニアツアー「通算4勝目」を引き寄せる術だと羽川は考えているに違いない。