今年の開幕戦からシニアデビューする細川和彦が、練習ラウンドを精力的に行っていた。レギュラーツアーでは日本ゴルフツアー選手権、ゴルフ日本シリーズの日本タイトル２冠をはじめ、ツアー通算８勝を飾っている。だが、細川以上の勝利数を挙げている選手がシニアツアー界には大勢いる。「当たり前ですが皆、僕の先輩ですから挨拶ばかりしています（笑）。温かく受け応えて頂けて嬉しいし、楽しいです」と、細川は目を細めた。
開幕戦に向けて今オフは例年以上にラウンドを熟し、練習量も増やして来たという。
練習ラウンドでは、シニア界のレジェンド髙橋勝成、昨年のシニア賞金王・寺西明、日本プロゴルフシニア選手権覇者・中山正芳の組に入れてもらい、コースをチェックした。「偉大な先輩から様々なことを学びながら、背について行きたい。一日でも早く追いつきたいです。シード権獲得はもちろん、優勝も挙げたい。そして、（諸先輩を）早く追い越したいです」。追いつき、追い越したい。「早く」という言葉を何度も使った細川。自分の存在をシニアツアー界に焼き付けたい気持ちが滲み溢れていた。
開幕戦から全開アクセルで臨む細川のプレーに注目したい。
