2021年最終プロテスト合格者のみが出場できる「第23回日本プロゴルフ新人選手権大会富士可児カップ」が、岐阜にある富士カントリー可児クラブ可児ゴルフ場志野コース(7,201ヤード、パー72)で、12月22日、23日の2日間開催される。賞金総額500万円で優勝者には100万円と来年8月に静岡県のグランフィールズカントリークラブ行われる「日本プロゴルフ選手権大会」への出場権が与えられる。
今年8月下旬、北海道の登別カントリークラブで開催された最終プロテストでは51名が合格。その後12月13日から5日間、静岡県掛川での入会セミナーを経て、今週ようやく新人戦の開催を迎えることとなった。出場メンバーには47名の選手がエントリーを済ませた。直前で怪我や海外に帰国した選手もいるが、一生に一度しか参加できない大会ということもあり、選手は同期プロの仲間と練習ラウンドで汗を光らせた。
会場となる富士カントリー可児コース可児ゴルフ場志野コースは1972年11月に開場。広大な敷地に可児・美濃コースを合わせて81ホールを持つ。志野コースは、2024年の「第91回日本プロゴルフ選手権大会」開催が決定しており、チャンピオンシップコースとしての高いクオリティーを誇る。冬の寒さも厳しいが、ティーショットを確実にフェアウェイに置くこと、ベログリーンと言われる砲台特有の形状を理解しタテの距離感をきちんと打てるマネジメントが必要になってくる。グリーンの傾斜も難解であるが、1ピンに絡めるような攻めの姿勢も求められるのが新人戦だ。
出場注目選手には、レギュラーツアー出場経験のある富村真治や小西健太、長谷川大晃らが名を連ねている。大会コースである富士C可児Cはかつてクオリファイングトーナメント予選会コースだったこともあり富村もコースを知る一人。「新人戦ということですし『攻める』姿勢で、上位を狙いたい」と最終調整も万全だ。「ティーショットが鍵になります。うまく狙いやすいポイントに打っていくことがスコアメイク。もちろん優勝を狙っています」と、アマチュア時代にナショナルチームメンバーとして多くの試合経験を積んでいる実力者・小西が野心を抱く。
富村、小西と同じ東北福祉大学出身の栗城(くりき)凌太は「意外にコースにアップダウンがあって、グリーンの傾斜もなかなか読みずらいですね。難しいパッティングにも悩まされそうですが、ひとつひとつ、確実にスコアを作って、まずは上位を目指したい」。自由が丘でのゴルフレッスンなど含め、日々のゴルフ活動に勤しむ栗城だが「今年はPGAプロテストだけに照準を絞って練習してきたので、集大成としてこの大会で成果を出したい」と期待を膨らませる。