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〔TCPゴールドシニア/前日〕68歳以上の初代チャンピオンを目指す戦いが始まる

2021年11月08日

 「

第1回PGAティーチングプロゴールドシニア選手権大会

」が、三重県にある阿山カントリー倶楽部(6,189ヤード/パー72)で、11月9日、10日の2日間で行われる。今年から新設された大会で、68歳以上の30名が参加し、初代チャンピオンの座をかけて戦う。

 ゴールドの部は賞金総額90万円、優勝賞金15万円と決して大きな大会ではないが、一年に一度だけプロゴルファー同士が集まれる大切な時間。ティーチングプロ会員も高齢化という傾向がみられるなかで、新たに技術向上を目指した大会の創設でもある。ゴールドの部優勝者には2022年「日本プロゴルフゴールドシニア選手権大会」への出場資格が付与されることもモチベーションを高める。

 出場選手最高齢の80歳で参加するのが、四日市カントリー倶楽部に所属する寺嶋拓夫。「まだまだ元気だよ。身体の痛いところなんか、ひとつもないんです」と目を輝かせて近況を話してくれる。「所属コースから5分くらいの距離に住んでいるので、コースに出かけては、メンバーさんと話したり、ラウンドに同行したりとクラブライフを続けています。もう、コースに所属させてもらって60年。今でもゴルフが続けられて、幸せな限りです」。寺嶋は笑顔を絶やさない。

 コース攻略を聞いたところ、20年前にラウンドしただけで、初めてのようなものだという。「こんなにグリーンが難しかったのかなぁって。縦長で大きいグリーンなので、きちんとマネジメントしないとスコアメイクには難しいです」。コースヤーデージは、グランドと同じ長さの6,189ヤード。ドライバーの飛距離が210ヤードの寺嶋にとっては、なかなか手ごわいコースセッティングになってくる。

 そんな長く感じるコースヤーデージも、ホームコースである四日市の6,500ヤードよりは短い。だからこそ「パー5ホールなんかは、やっとグリーンに届くぐらい(笑)。だけど、2日間やりきる。ダブルボギーを出さない。パーをしっかり2、3つは取ること。これを目標に試合を楽しみます」。寺嶋は久々の試合にワクワクしている様子が伺えた。