「
第10回PGAティーチングプログランドシニア選手権大会
」の第1ラウンドが、三重県にある阿山カンツリー倶楽部(6,189ヤード/パー72)で行われ、56名が参加した。
第1ラウンドは降雨のために、予定していたトップ組のスタートを90分遅らせることになった。吹き抜ける強い北風と寒さが厳しく、選手は難グリーンの攻略に悩まされ、アンダーパーが1名だけという状況。その中でも初日首位に立ったのは、プロ7年目の中島徹也(62・B)。54歳の時にPGAティーチングプロB級を取得した遅咲きプロゴルファーではあるが、学生時代は日大ゴルフ部に所属し、腕を磨いてきた。同組でプレーした金子治雄とは同級生で、40年振りにプレーした間柄でもあった。
出だし10番パー4ホール。左ラフから7番アイアンで放ったセカンドショットはグリーンオーバーしラフへ。逆目ライのアプローチは狙ったライン上を転がりチップインバーディー。14番パー4では、残り80ヤードを50度のウェッジで1.5メートルにつけバーディー奪取。バックナインに入り5番パー3では140ヤード、9番アイアンで4メートルにつけて、下りのラインを読み通り転がし3つ目のバーディー。しかし7番パー5では球がグリーンサイドのマンホールに当たりボギー、最終9番パー4で3パットボギーとスコアを落とすも、バーディー3つボギー2つという内容には、100点満点の自己評価だ。
中島はちょうど一か月前にドライバーの重りを60グラムから50グラムに変更したという。「試合を前にしてボールが上がらなくなってきて、どうしようと思ったところ、たった10グラムなんですけど、重さを軽くしたら、だいぶ振りやすくなって。それだけ力が落ちたということなんでしょうけど、楽にショットができるようになったんです」。ドライバーの飛距離は250ヤードだが、楽にまっすぐ飛ぶ弾道を手に入れた。今回はボギーを叩く気はしない。「ティーショットを確実にフェアウェイに置くことが大事。普段通りのゴルフができれば、明日はいい結果が付いてくるはずだと信じています」。プロ7年目、最終ラウンドを首位スタートで迎える中島は、念願の優勝争いができることに嬉しい気持ちで満たされている。