50歳以上のPGAティーチングプロシニア日本一を決定する「
第17回PGAティーチングプロシニア選手権大会
」の第1ラウンド。多くの選手が難グリーンに苦しめられる中、髙橋正博(58・TP-A)が4アンダーで首位。2打差の2位に杉田文則(54・B)。1アンダー3位タイには平尾勝利(54・B)、高崎龍雄(57・TP-A)、北嶋隆一(61・B)の3名が続く展開となった。
1イーグル・3バーディー・1ボギー68で回り、4アンダーの好スコアをマークした髙橋正博が単独首位に立った。インコーススタートの高橋はボギーが先行したものの、18番パー4ホールで5メートルのバーディーパットを決め、スコアを戻して後半アウトコースへターンした。
「完璧なドライバーショットでした。ピンまで残り80ヤードをサンドウェッジで打ち、この一打も良かった。1メートルのバーディーチャンスを確実にモノにできました」。髙橋が自画自賛した2番パー4ホールでのバーディーで流れが一気に好転する。5番パー4ホールでは3メートル、9番パー5ホールでは2打目をワンピン距離に着けてイーグルフィニッシュ。気持ち良くクラブハウスへ歩を進められた。「好調理由ですか…。1カ月前にドライバーのシャフトを最新モデルにリシャフトしたらスピン量が激減し、1800回転台に抑えられ、その結果ショットの曲がりが無くなり、飛距離は伸びました」。
単独首位で迎える明日の最終日いついて尋ねて、返って来た答えがこれだ。「17年大会では最終組同組の小林浩二さんが、数年前の茨城県シニアオープンでは最終組同組の中根初男さんがそれぞれ優勝したんです。最終日最終組の記憶としては、この二つが思い浮かびます」
埼玉県熊谷市のリバーサイドゴルフ練習場の支配人として23年の月日が流れた。いまではリバーサイドゴルフアカデミー校長としてレッスン生150人を抱えるほど、地元密着の練習場してその名が知れ渡っている。「先週のティーチングプロ選手権で、アカデミー教頭の後藤晋が6位タイの成績を残したので、それ以上の成績で帰れなければならないと思っています。最終日最終組で『おめでとう』と声を掛ける立場ではなく、掛けられ(優勝し)ても、そろそろイイかなと…贅沢ですかね」。髙橋は目を輝かせながら、明日への抱負を話したのだった。ゴルフ好調のアカデミー校長が意地を見せるか、注目だ。
(オフィシャルライター 伝昌夫)