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〔TCPシニア選手権/1R〕皆勤賞杉田!出来過ぎの2位発進

2021年10月28日

 秋田県秋田市内の練習場やインドアスタジオでレッスンしている杉田文則が、5バーディー・1ボギー・1ダブルボギーの70で回り、2位の好位置に着けた。「ドライバーが曲がりっ放しで、OB方向に2度も打ってしまって、一つは助かりましたが、もう一つはOBでした。それでも今日はバーディーをたくさん取りましたよね」。杉田はまるで他人のゴルフを見ていたかのようにこの日のゴルフを振り返った。

 インコースからスタートし、10番パー5ホールで1・5メートルのバーディーパットを沈め、14番パー5でも同じくらいの距離のバーディーパットをねじ込んだ。17番パー4ホールをボギーとしたものの、18番パー4ホールで距離2メートルのバーディー決めてバウンスバックしてアウトコースへ向かう。後半は2バーディーとドライバーショットをOBしてのダブルギーが1回でフィニッシュしたのだった。

 「ティーチングプロの選手権が始まった1999年以来、ずっと出続けているんです。23年連続出場の皆勤賞ですよ。選手権に出場しているだけで上位成績を残した記憶はまったくありません。今日はパットがたまたま入ってくれたスコアです」。照れてそう解説しているのか、本心をまったく見せない。レッスンを1週間ほど休んで試合に臨んでいる。「生徒たちには、一杯叩いて来るから!って言い残して来ました。これから練習しても付け焼刃でしかありません。ショットが明日も『暴れん坊』なのか、あるいは今日みたいにショットが悪くても好スコアを再び出せるのか。いい意味で大会を混戦にする暴れん坊に、その結果、頂点に立てたら最高ですね」。杉田は秋田市がレッスン拠点であり、決して秋田県大曲市ではない。そんなジョークが飛び出すほど、優勝をまったく意識していない。それだけに、普段着ゴルフ次第では、23度目の正直に結びつくかも知れない。