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【日立3ツアーズ選手権】第1ステージは華の女子ツアーがバーディーラッシュで首位

2021年12月12日

 ゴルフ界のスター選手が一同に集う「日立3ツアーズ選手権」が、12日、大栄カントリー倶楽部で行われた。ゴルフを通じた社会貢献を目的とした本大会は2005年から続いており、今年は2年振り16回目の開催となる。これまでに集まったチャリティー金は総額3億8千万円を超え、難病を抱える子供たちや生活環境などに恵まれない子供たちへの支援が叶っている。

 大会はピックアップされた9ホールを1ステージとし、各ペアのスコアをポイント換算して争う団体対抗戦。ベストボール方式(フォアボールストロークプレー)、オルタネート方式(フォアサムストロークプレー)と見ごたえあるペア対決の舞台が用意された。

 大会当日朝。選手紹介を兼ねたスターティングセレモニーで日立3ツアーズは幕を開ける。PGAチームのメンバーが紹介されると、ステージ上では掛け声に合わせて「P」「G」「A」の3文字を体全体で飛び跳ねて表現。最後に両手を顔の前で軽く閉じて「キュ!」と決めポーズのおまけ付き。チームリーダー井戸木が掲げるチームのモットーは「最後まで楽しく笑顔でいる」こと。まだ試合前なのに、早くも大役を終えたような安堵感がチームには漂っている。

 PGAチームを代表して井戸木鴻樹がステージの真ん中に立ち「シニアの元気は日本の元気なんです。シニアは永遠に不滅です!!!」と堂々と選手宣誓。ゴルフツアー3団体のトップ選手による、熱い戦いのゲームがいよいよスタートする。

<1stステージ>

 

 1組目はPGAチーム寺西明と細川和彦のチーム髙橋ペアが先陣を切った。LPGAチームと共にバーディーで好スタート。3番ではJGTOチームのバーディーに続き、PGAチームも流れに乗り2ポイント目。5,6番ホールでバーディーポイントを重ねるが、1組目はどのチームもバーディーで他の追随を許さない白熱した展開に。9番ホール、5つ目のバーディーを獲るが、1組目は各チーム5アンダーとし、オール2ポイントの引き分けとなった。

 2組目はJLPGAチーム西郷真央と菊池絵里香ペアが6連続バーディーと圧巻のプレーを披露し、井戸木と篠崎紀夫ペアは全く歯が立たず。同組のJGTOチームに1ポイント及ばず、結果0ポイントと悔しい結果に終わってしまった。

 3組目に登場したのが、PGAチームは田村尚之と清水洋一ペア。1番ホールティーグランドでは大勢ギャラリーの中で「ずいぶんと、よそ行きのショットだなぁ」と倉本会長にいじられる場面も。さらにPGAチームは同組でプレーするJGTOチーム星野陸也と金谷拓実に早くも「ぜったいムリ~でしょ」と白旗宣言。そこへJGTO青木功会長が「そりゃそうだよ、ハンディつけてもつけなくても無理よ」とまたパンチを1発。そんな田村と清水ペアは、楽しい雰囲気に飲み込まれたのか、チャンスをものにできず、最終ホールでようやく獲れたバーディー1つ。時すでに遅し。JGTO、JLPGAチームが3ポイントずつ、PGAは0ポイントとなったが、後半への巻き返しを誓った。