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シニアツアー

【シニア最終予選/2R】コツコツ、ムリをせずに堤隆志が1アンダー2位タイ

2022年03月03日

 シニアツアーの出場優先順位を決定する「2022PGAシニアツアー最終予選会」の第2ラウンド。4アンダー首位スタートの岩崎幸司(51)は前半5つスコアを落としたが、後半3連続バーディーもあり、74ストローク通算2アンダーで連日首位についている。首位1打差2位タイには日下部光隆(53)、堤隆志(59)が続く。レギュラーツアーで5勝をあげている注目シニアルーキー横尾要(49)は5オーバー19位タイで巻き返しを狙う。

「コツコツとムリしない」をモットーとする堤隆志が、1イーグル1バーディー、3ボギーのパープレーという内容で第2ラウンドを終え、首位と1打差2位グループに着けた。

 ドライバー飛距離は240ヤード。足は極力踏ん張らないように意識している。ステディーゴルフが堤の持ち味だ。耐えて耐えて、チャンスを待つのみ。第2ラウンドは、前半の9番パー4ホールで、セカンド残り170ヤードをチップインイーグル。「宮崎にはゴルフの神さまがいるんだ」と、天上に向かって感謝した。後半はボギーが先行したが、焦らず、コツコツやることを心掛けて72ストローク、通算1アンダー2位タイとした。

 堤はすがすがしい表情で、アテスト場に入ってきた。スコアがいい時も悪い時も、笑みを絶やさずに周りを安心させてくれる。「だって、下を向いてて暗い顔していてもつまらんでしょ。僕はプロゴルファー。たくさんの人がゴルフを見てくれていると思うと、自然と笑顔になるんです。ゴルフは本当に楽しいスポーツだって知ってもらいたいから」という。

 昨年の最終予選会は21位。全出場が可能となる10位以内までには3打足りなかったが、有資格者の欠場によりランキング上位者が充当されて10試合に参戦、68位でシーズンを終えた。「シニア入りした2013年から22試合出場しましたが、特に昨シーズンは、レッスン生のみなさんからエールを送っていただきパワーを感じて、楽しませていただきましたよ」と、週5回勤めるゴルフスクールに感謝を示した。

 「今回目指すところは、昨年より1つ上のランキング20位以内。これまで色んな経験をしてきましたが、とにかくコツコツ、ムリしないことが結果に繋がるはずなんです。最終ラウンドも楽しんできます」。

 昨年12月に手術したばかりという左ひざの人工関節も、ようやく付き合いかたが分かってきた。以前のような痛みは感じない。だからこそ、堤は残り18ホールは笑顔で向き合おうと誓った。