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シニアツアー

【シニア最終予選/1R】ベテラン奥田が1アンダー2位グループに入る

2022年03月02日

「いやー、疲れますわ」。第1ラウンドのアテストを終え、奥田靖己(61)はクラブハウスから外に出て大きく息を吸った。「昨日なんかは夜8時から朝6時までしっかり寝れてね。一度も起きないくらい熟睡。試合前は良く寝れるんですよ。それくらい知らない間に疲れているんでしょうけど」。アンダーパーでホールアウトできたのは、ベテラン選手の技と勘に加え、運も味方につけられた。

 朝は10番ホールからスタートして、14、17、18番でボギー。風が無かった分、丁寧さが仇になってしまった。「前半こんなペースでプレーしていたら、一般的な78ペースで大ダメージ・・・あかん、思い切っていこう」と、気持ちを切り返した。バックナインに入ると、風がコースを吹き抜けはじめる。3番ホールから3連続バーディー。6番パー4をボギーとしたが、7番パー5ではティーショットを曲げたものの、林から2打目は80ヤード先にある軽トラックぐらいの隙間を通すリカバリーでバーディー奪う。続く8番パー3もバーディーとし、後半は32と猛追。終わってみれば首位と3打差、通算1アンダー2位グループで初日を終えた。

 風で硬くなったフェアウェイと上空で旋回する風は、手こずる選手が多い中、奥田には大好きな英国のリンクスを想起させる。「明日も硬くなったら面白いね」と微笑んだ。