関東プログランドでデビュー戦優勝を飾った崎山武志（５９）が、４アンダー６８をマークしてグランドの部首位に立った。
１オーバーとスコアを落としかけていた８番が転機になった。左のカラーから６ヤードぐらいを直接入れてバーディー。９番で手前５メートルを入れ、１０番では２メートルにつけて、３連続バーディーとして波に乗った。１４番パー５では「フォローだったんでドライバーを振れるだけ振りました」と、ティーショットにも自信が出てきてバーディーを奪った。最終１８番でも２メートルにつけてバーディーフィニッシュ。１日大会になった関東プログランドから、２ラウンド連続でグランドの部首位に立っている。
先週のシニアツアー、すまいーだカップで初日７４と出遅れたが、２日目６９、最終日は６８で回った。「スイングで間が取れるようになってきたと思います。ドライバーも飛んでいて、ショートアイアンも距離感に不安がないのでピンを狙いに行ける」と、好調の要因を分析している。
グランド・ゴールドの大会の雰囲気はどうでしょう？「腰を低くして、頭を下げていたらゴルフも謙虚になりました」とジョークも。「皆さん声をかけてくださり、温かく迎えてくれました。何十年もあっていない先輩にも会うことができました」と、楽しんでいる。
関東を制して、すぐ日本タイトルのチャンスが来た。「シニアツアーで去年何度か優勝争いしたんですけど（優勝できなかったのは）知人から『おどおどしている』と言われたんです。スコアを崩さないゴルフをしていたんですけど、自分の技量でできることはピンに向かって打つこと。できないことは無理しないという感じでやっていればいいゲームができるんじゃないかなと思います」。グランドルーキー崎山は、初の日本タイトルを目指す。
