ゴールドの部で、関西ゴールドシニアを制した友利勝良(67)が2アンダーで佐野とともに首位に並んだ。
3番で3パット、6番では池に入れてボギーにして「嫌な雰囲気になった」という。浮上のきっかけは11番だった。左のOB方向に飛んでいったが「木に当たってフェアウエイに出てきたんだ」と、ツキに恵まれた。200ヤード残った第2打が2メートルにつき「入らんと思ったのが入った」とピンチが一転、バーディーになった。続く12では5メートルを入れ「気分良くなって、おっと思ったね」と、勢いづいた。14番ではグリーンカラーから8メートルが入り、最終18番で「60センチぐらいについた」と、最終日につながるバーディーフィニッシュした。
ゴールド世代でのデビュー戦の関西に勝ったのが気持ちの上でも大きかった。シニアツアーではイップス状態のパッティングに苦しんで、2015年以降シード権を失っている。「本で読んだら、脳の手術をしたら治ることもあるって。完全に治るんなら手術したいぐらい。苦しみから解放されたい」とまで思うぐらいだった。
「最近は少しはよくなってきたと思う。でも、いい感じで打っていない」という。この日の3番の3パットも2パット目の1メートルを打つ時に「3回ぐらい(ダウンスイングの)途中で手が止まってやり直した」と振り返る。
優勝を手にするには?「短いパットをスムーズに打てたらいいんだけど」という。まだまだイップスとは付き合っていかなければならないようだが、関西に勝ち、日本タイトルも手にすれば、まず気持ちの上での克服につながるかもしれない。