「
日本プロゴルフグランド・ゴールドシニア選手権~ユニテックスHDカップ2022~
」が和歌山県にある
南紀白浜ゴルフ倶楽部
で6月10日、11日の2日間開催する。68歳以上のゴールドの部に、尾崎健夫(68)と飯合肇(68)が初出場する。前日の9日に練習ラウンドを行い、日本タイトルへの意欲をみせた。
日本タイトルのゴールドシニアに「デビュー」する尾崎健と飯合は、先輩の海老原清治(73)やグランドの後輩らと2組に分かれて、前後を行き交いながら和気あいあいと練習ラウンドを行った。
―ゴールドデビューの気持ちは?
尾崎健
そんな年になったか(笑い)。まあ、しょうがないよね、1年ずつ時を重ねてきたんだから。楽しみながらやるよ。
飯合
楽しみにしてたんだよね。この前、ジャンボ(尾崎将司)のところに行って、68歳になったんで(ゴールドで)のんびりやってきますって言ったら『もういいだろう』だって(笑い)。
ともにレギュラー時代から戦ってきたつけが、体に来ているのは確か。尾崎健は腰痛をずっと抱えている。それでも、ゴールドデビューとなった関東プロゴールドシニアではプレーオフで敗れたものの2位になった。飯合は1カ月ほど前に突然左ひじが痛くなり、力が入らなくなったという。ゴールドでは一番「若い」だけに、故障を抱えているとはいえ、優勝候補でもある。
飯合
なんか、パワーが出ないんだよね。思った通りの飛距離が出ないのが歯がゆいけど(ひじは)コースを回る分には痛みもあまりない。グランドになった時(2014年)に勝てたんだよね。今、飛距離のアドバンテージが取れていないけど、勝つという気持ちは持っている。海老原さんやジェット(尾崎健)とかスコアを出してくると思うし、意識しないと勝てないと思う。昔とった杵柄っていうか、1打1打大事にやっていけばいいんじゃないかな。
尾崎健
腰? 大丈夫、大丈夫。歩けるようにもなって来たしね。オレの場合、ドライバーが曲がらなければね。距離的なものは優位に行くようにしたい。できれば、ぶっち切りで勝ちたいよ。最終ホールで1点勝つっていう力押しは、もう出来ないかもしれないから(笑い)。ロングホールは全部バーディーを取らないとな。
ゴールドの部では、毎年多くの選手がエージシュートを達成している。昨年は雨で1日に短縮されたが、10人が達成した。年を1つ重ねるごとに数字的には可能性が高くなる。2人ともまだ達成したことがないが?
尾崎健
出なきゃ、恥ずかしいぐらいだ(笑い)。ガツガツしなければね。楽しみながらやるか。
飯合
出したいよね。ただ、パターまで集中していかなくなっているから、そのへんだね。
ゴールドにまた役者が増えた。「デビュー」の2人が優勝争いに加われば、おのずと大会も盛り上がる。
(オフィシャルライター・赤坂厚)