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グランドゴールド

<関西グランド/FR>伊藤正己が通算6アンダーで大会2勝目

2022年05月19日

 くまもと阿蘇カントリークラブ湯の谷コースで19日に行われたドゥ.ヨネザワ企業グループカップ 関西プロゴルフグランド選手権大会の最終ラウンド。首位タイスタートの伊藤正己(66)が通算6アンダーで2019年以来の今大会2回目の優勝を遂げた。2位には2打差で浜田節夫(61)、3位は通算3アンダーで堤隆志(59)となった。

 「好きなんだろうね。湯の谷コースがね。昨日も話したけど、研修生時代のコースに似ていてね」。伊藤が研修生時代に所属していた岐阜県瑞浪市にある日吉ハイランド倶楽部に、コースの雰囲気が似ていることで楽にイメージできたことが、優勝に繋がったことに間違いはないはずだ。

 首位タイでの最終組スタートとなった最終日、3番パー5で2オンに成功しバーディーを奪うと、5番では1ピン半ぐらいの難しいラインを決めてバーディー、6番でもOKバーディーとした。7番でボギーとしてしまうが、前半でスコアを2つ伸ばした。「今日もウェッジが良かったですよ」。後半のインコースに入ってからも、1、2メートルの距離のバーディーパット連続であった。なかなか決めきれなかったが、12番、13番でバーディーとし、終わってみれば連日の69ストローク。通算6アンダーで、2019年大会以来、2度目となる関西グランドシニアの栄冠を手にした。

  

 表彰式で大会協賛をしているドゥ.ヨネザワ企業グループ米澤義一統括会長から2022年から3年間は大会に協賛するとの言葉をもらった。「あと2年やってくれるので、来年はグランド最後の年で優勝して、ゴールドシニア入りする2024年もゴールドの部で優勝したいね」。

 17日のプロアマ大会で初めてプレーした湯の谷コースに、研修生時代を思い出し、好きなイメージを持っていたが、優勝したことで好きから大好きなコースになったようだ。

 6月には日本グランドシニアが和歌山県の南紀白浜ゴルフ倶楽部で開催される。2016年にグランド入り、伊藤の最高順位は2019年の3位タイ。他の年も上位の成績を残しており、相性の良い大会である。「倉本さんや室田さん等、強い人ばかりでしょ。後輩にも強い選手がどんどん入ってきているので、厳しい部分もあるよ」。今年の関東グランドシニアを制した崎山武志やシニアツアー賞金シード選手である久保勝美など強い新人や強敵となる実力者が多くいる。

 少し弱気な発言にも、「あわよくば、こっそりと優勝できたらと思います。静かにいつの間にか上位にいる。そんな展開にしたいね」。伊藤の持ち味は2019年ノジマシニアや2021年シニアオープンでエージシュートを達成したビックスコア。その爆発力を発揮して、優勝の2文字を手に入れたい。