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グランドゴールド

<関西ゴールド/FR>友利勝良が逆転で大会初優勝を遂げる

2022年05月19日

 くまもと阿蘇カントリークラブ湯の谷コースで19日に行われたドゥ.ヨネザワ企業グループカップ 関西プロゴルフゴールドシニア選手権大会の最終ラウンド。首位と2打差でスタートした友利勝良(67)が通算3アンダーで初優勝。1打差の2位には谷中宏至(74)、1アンダー3位タイに初日首位だった中尾豊健(70)、奥野光司(70)が続いた。

「優勝という言葉を聞くのはいつ以来ぶりだろう。久しく聞いてないね」。2021年の福岡シニアオープンゴルフトーナメント・スーパーシニアの部では優勝しているもの、12人と少ない人数での争いだったので、友利にとって今大会の優勝はまた違った気分なのかもしれない。

 3番パー5でバーディーを取り損ねたが、4番5メートル、5番で2.5メートルの距離を決め、前半で2つスコアを伸ばし、後半も16番でバーディーを奪い、通算3アンダーでホールアウトした。スコアを提出してから、最終組の状況を18番グリーンの見渡せるマスター室前で確認していた。

 最終組があがってきて、「おめでとう」と選手たちから祝福され、友利の顔からは満面の笑みがこぼれた。

  

 「今日は難しいパットが無くてね。パーパットでも距離短くて、ライン難しくないラインばかりだったので」。昨日からショットの調子は悪くなかったが、湯の谷コースのグリーンアンジュレーションと芝目に苦労していた。「実は昨日、新しいパターを試したんだけど、ここではダメでした」。中尺パターを長年使用していたが、新しいパターと同じタイプの中尺パターで、ヘッドがピン型のものであった。そのパターは湯の谷コースのグリーンに合わなかった。

 「パターヘッドが軽くて叩いて打つ感じで、合わなかったから、今日はいつものパターに戻しました」。マレット型のエースパターに戻したことで気持ちに余裕ができ、ショットもピンに寄り、3バーディーノーボギーのラウンドに繋がった。

 4月に行われた金秀シニアで、同じ昭和29年生まれのジェット(尾崎健夫)と飯合との会話をして、「2人とも6月の日本ゴールドに出るから、3人で頑張ろうな。ゴールドは若いうちに勝たないと。2,3年が勝負だねって、そんな話をしたんだよね」。5月18日が最終日となった関東ゴールドシニアでは尾崎健夫がプレーオフの末、惜しくも優勝は叶わなかった。それを知っていた友利の心には、まず先に自分が関西を優勝しようという気持ちを持っていたかもしれない。

 「6月の日本ゴールドシニアでは3人で大会を盛り上げて、ジェットと飯合と自分で、最終組で回って優勝争いをしたいね」。その優勝争いを勝ち抜くことは簡単ではないが、友利の次なる大きな目標は1995年日本マッチプレーに次ぐ、2回目の日本タイトルである日本ゴールドシニアでの優勝のはずだ。