「インコーススタートでいきなり3パットボギーでした」。ゴールドシニアで首位タイスタート林照康(67)は出だしで少しつまずいたが、上がってみれば2アンダーの結果に満足そうな表情であった。
15番で下りの8メートルのバーディーを沈めて、後半のアウトコースでも、1番で2メートル、3番パー5では2オンに成功しバーディー奪った。「肺が片方ないからアップダウンのあるコースはきついよね」。肺がんを患って、片方の肺を切除した。“カートに乗用できる競技条件修正のルール”が適用されている今大会でも、カート道から遠いところ、阿蘇山地のアップダウンには息があがる箇所が多くあるようだ。。
林にとってタフなコースだが、「コースは熊本の最古コースだし、大会のために綺麗に整備してくれるいるので、選手冥利尽きるね。スポンサー様や吉村PGA会長には感謝したいです」。
首位タイで迎える最終日について、「一生懸命やるだけだね。その結果は阿蘇の神様のみ知ると思うよ」。大会開催に対する感謝の思いを話してくれた林に、優勝という2文字は阿蘇を味方につけた時に訪れるに違いない。