68歳以上のプロゴルファーが競う
船橋カントリークラブカップ 関東プロゴルフゴールドシニア選手権大会
が5月17日、18日の2日間、千葉にある船橋カントリークラブで開催する。所属する大会ホストプロの長谷川勝治(76)をはじめ、海老原清治(73)、飯合肇(68)、矢部昭(75)、横島由一(70)や前年覇者・初見充宣(69)というベテランプロ106名、アマチュア5名の計110名が参加する。
今年は大会名に「
船橋カントリークラブカップ
」とゴルフ場の冠名が入った
関東プロゴルフゴールドシニア選手権大会
。千葉にある船橋CCは、ホール間がゆったりと設置された林間コースと呼ばれる最初のコースと言われている。開場してから今年で60年目。富澤誠造氏設計の魅力あるレイアウトと、長い歴史のあるコースだ。
「所属して長いってもんじゃないよ。100年くらい居る感じだよ(笑)」と、大会ホストプロの長谷川勝治は微笑んだ。コースには18歳の時に研修生として入ってから、船橋カントリーでプロゴルフ活動を続けてきた。「コースはいつも素晴らしい状態。完全な林間コースの中には2、3ホール谷が絡むところもあるけれど、クオリティーと難易度の高いコースなので、そういう意味では楽しめると思います」と評価する。「ヤーデージは6,100ヤード程度ですが、ティーショットの置き場所は狭い上に、隣にはすぐ林が迫っている。グリーンもセミ砲台という感じで、40センチほど高い位置に作ってある形状です。ティーショットとアプローチが難しいので、ずっと気が抜けないコース。コンパクションも硬いので、そのあたりの計算も複雑になってきます」。長谷川はぎゅっと口元を引き締めた。「特に難しいのは8番パー4ホール。左に迫るOBや、セカンドの距離感がほんとに難しいんだよ。14、15番のパー4もきちんとマネジメントしないとパーセーブができない。そのあたりを攻略できていれば、全体のスコアにもつながるね」と分析する。
長谷川は船橋カントリークラブと出会って58年という月日が経っていた。昨年のゴールドシニア出場後、船橋CCの社長に試合の報告をした。長谷川は「船橋CCでも試合ができるといいですね」と提案したところ、「ぜひ検討しましょう」と思わぬ返答に驚いた。一方で、社長が大会開催へ熱い情熱を示してくれたことに、感謝の気持ちで満たされた。
コースに所属するアマチュア選手も5名参加する。そうすると、ゴールドシニアのプロ選手はアマチュアには負けられないプライドがある。賞金総額も150万円から600万円に増額され、選手にとってはプロトーナメントとしての絶好の条件が揃った。
長谷川は「そろそろ試合出場続けるのも難しくなってくると思う。だけど、こうやってホストプロとして迎えられて、気ぜわしいけれど幸せだよ。アンダーで回れれば嬉しいけど、こればかりは日替わり。攻め方はわかっているので、私なりにベストは尽くします」と話し、大会ホストプロとして活躍に期待がかかる。