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【関東グランド/1R】グランドルーキー崎山武志が7アンダー首位発進

2022年04月26日

 関東プロゴルフグランドシニア選手権大会の第1ラウンド。トップに立ったのは9バーディー1ダブルボギーで65ストロークをマークした崎山武志(59)。グランドシニアデビューを晴れやかに飾った。1打差の2位に8バーディー2ボギーで回った白浜育男(63)が続く。首位と4打差3アンダー3位タイに加藤仁(62)と前年覇者の東聡(61)が着けている。

 崎山にようやく笑顔が戻った。今年でシニアツアーシード選手として10年目を迎えるが、開幕戦・かねひでシニア27位、2戦目・ノジマチャピオン杯では57位と不本意な成績だった。体調面では問題がないが、課題はパッティングだと崎山は自覚していた。

 ノジマチャンピオン杯の練習グリーンで、伊澤利光プロに今のパッティングを見てもらったところ「インパクトでうまく力を伝えた方がいい」と打ち方にアドバイスをしてもらった。距離感とタッチがかみ合ってくるような雰囲気があり、試合で練習の成果を試される時がようやくやってきた。

 スタート1番パー5、2番パー5共に、50センチの距離につけて連続バーディー。5番パー4ではセカンドショットでグリップが緩み、ガードバンカーのアゴに捕まってしまった。4オン2パットでスコアを落としてしまったが、続く6番パー4では5メートルのバーディーパットを沈めてバウンスバックに成功。8番パー3でも狙い通りピンの左にボールを置き、6メートルを見事沈めて4つ目のバーディーを奪った。崎山は課題としていた距離感とタッチに自信をみせはじめた。

 雨風がだんだん強まってくるバックナイン。崎山はいい流れに乗り始めたころで、自分のプレーだけにフォーカスできていた。12番から15番まで4連続バーディー、17番では残り85ヤードを狙いの右2メートルにつけて、本日9個目のバーディーを量産。得意のドライバーショットを放てば、セカンドはショートアイアンが使える。作り上げたゴルフマネジメントを信じて、パッティングまで良いイメージを描く。崎山には、雨風にも冷静に向き合えるだけの、パッティングという強い武器が増えたのだった。

 

「シニアツアー2戦を終えて相当悩んでいたパッティングでしたが、伊澤さんのアドバイスのおかげで、気持ちのいいプレーができましたね。こんなにすっきりしてホールアウトできたのは、本当に久々なんですよ」と崎山の表情も晴れやかだ。

 「優勝争いができる楽しさもありますが、こういう試合を通じて、応援してくれる方たちに少しでも結果を示すことで喜んでもらえたら、それが一番最高です」。グランドデビューした崎山武志が上々のスタートを切ったことで、最終ラウンドの展開が面白くなってきた。