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グランドゴールド

【関東グランド/前日】注目グランドルーキーの久保勝美と崎山武志

2022年04月25日

 還暦を迎える節目の年。数え60歳から出場資格が発生する今年の関東プロゴルフグランドシニア選手権大会には、「グランド一年生」といわれるルーキー選手が10名ほど参戦する。

 シニアツアー1勝、今季シニアツアーシード選手として活躍中の久保勝美もグランドデビューを飾る。「選手は先輩方しかいらっしゃらないので、まず挨拶が大事ですから」と、10年振りのシニア新人気分を楽しんでいる様子だ。

 久保にとっての箱根湖畔GCは、マネジメントがしやすいコースだと明るい表情を見せる。シニア入り2年目、2013年ISPSグローイングシニアでは、プレーオフを制して優勝。3年目の2014年ISPSフィランスロピーでは、3日間アンダーで回り上位フィニッシュを飾っている。2017年、2018年と箱根湖畔で開催されたスポンサーイベントでも活躍をみせている。

 今季シニア開幕戦のかねひでシニアで15位、先週のノジマチャンピオン杯で26位と調子はまずまず。久保は「このコースはグリーン面の攻略です。そうすればグランドデビュー戦で優勝争いに入れるかなと思います。トップと差が付かないような位置で初日を終えたいです」と初日の戦いに期待を込める。そして「グランドデビュー戦ですから、ドキドキしながら楽しみたい」と、声をはずませた。

 同じくグランドデビューを果たすのが、シニア7勝を誇る崎山武志だ。シニアツアー名物タイトリスト3兄弟の気配り次男坊でもある。「痛めていた腰の調子はだいぶいいので、身体のストレスは減りました。今年はショットというよりも、パッティングの精度をあげたい」と、目標を掲げる。

 先週参加したシニアツアー・ノジマチャンピオン杯を終え、今週は課題とするパッティングを中心に練習に励んでいる様子だ。「試合後の練習で、伊澤(利光)さんにアドバイスをいただいて。インパクトの時に、ボールへもう少しうまく力を伝えられたら、だいぶタッチが良くなってくる兆しがあります」。練習熱心な崎山は、ようやく手ごたえを掴み始めている。

 シード選手として崎山もシニア入り10年目を迎える。「グランドシニアの雰囲気も、またいい味があって楽しいです。気持ちの上ではガツガツしないようにして、自分のゴルフをしっかりとボールに載せていきたい」。崎山は練習ラウンドで、グランドデビューの心地良さを味わっていたようだった。本大会でもシニアルーキーの活躍に注目したい。